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海外テニス

今夏で引退示唆のマリーが背中負傷で母国の前年優勝大会を断念。「残念ながらプレーできなくなりました」<SMASH>

中村光佑

2024.06.04

全仏OPで背中のケガを明かしたマリーは、タイトル防衛の懸かる「レクサス・サービトン・トロフィー」の欠場を余儀なくされた。(C)Getty Images

全仏OPで背中のケガを明かしたマリーは、タイトル防衛の懸かる「レクサス・サービトン・トロフィー」の欠場を余儀なくされた。(C)Getty Images

 男子テニス元世界ランク1位のアンディ・マリー(イギリス/現75位)が、ディフェンディングチャンピオンとして出場を予定していた現在開催中の下部大会「レクサス・サービトン・トロフィー」(6月3日~9日/イギリス・サービトン/芝/ATPチャレンジャー125)を背中のケガにより欠場すると発表した。

 3月の「マイアミ・オープン」(アメリカ・マイアミ/ATP1000)で負った足首のケガが回復し、クレーシーズンで実戦復帰を果たしたマリー。しかし5月の「BNPパリバ・プリムローズ」(フランス・ボルドー/ATPチャレンジャー175)では2回戦敗退、「ジュネーブ・オープン」(スイス・ジュネーブ/ATP250)では1回戦敗退と苦戦を強いられる。

 現在行なわれている今季2つ目の四大大会「全仏オープン」でも初戦で、元世界ランク3位のスタン・ワウリンカ(スイス/同98位)に4-6、4-6、2-6で敗退。復帰後の出場4試合で1勝3敗と結果を残すことはできなかった。

 また、同胞のダニエル・エバンス(同62位)とのペアで男子ダブルスにも出場したものの、現地5月31日に実施された1回戦でセバスチャン・バエス/チアゴ・ザイボチヴィウチ(アルゼンチン/ブラジル)に6-7(6)、6-7(3)で敗退。海外メディア『tennishead』によると、マリーは試合後のメディアの取材で「ここ数週間にわたって背中のケガに悩まされていた」と明かしたという。
 
 それでもこの時は「家に帰ってグラスコートシーズンに向けた準備をスタートさせ、うまくいけばいくつかのトーナメントに出場できるだろう」と前向きな言葉を発していたこともあり、サービトン・トロフィーでもプレーするのではないかと予想されていた。ところが現地6月1日にはイギリスローンテニス協会(LTA)が公式SNSを通じ、マリーが同大会からの欠場を表明したと報告。投稿では本人のコメントを次のように掲載している。

「残念ながら今年はタイトル防衛の懸かるサービトン・トロフィーでプレーすることはできなくなりました。最高のファンがいる素晴らしい大会なので難しい判断ではありました。これについてはチームも、そして僕自身も決断を下さなければなりませんでした」

 今夏での現役引退を示唆している37歳のマリー。ゆえにグラスコートシーズンの最高峰となる母国開催の四大大会「ウインブルドン」(7月1日~14日)でキャリアに別れを告げる可能性も極めて高い。だからこそ少しでも多くの大会でマリーのプレーを目に焼き付けておきたいと思っているファンは多いだろう。現時点でエントリーしている「ボス・オープン」(6月10日~16日/ドイツ・シュツットガルト/ATP250)には予定通り出場できることを願うばかりだ。

文●中村光佑

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