現在開催中のテニス四大大会「全仏オープン」の男子シングルスでベスト8に進出するも、右ヒザ内側半月板損傷により現地6月5日に予定されていたキャスパー・ルード(ノルウェー/7位)との準々決勝を試合前に棄権した世界ランク1位のノバク・ジョコビッチ(セルビア/37歳)。棄権後には5日のうちにパリ市内で手術を決行すると伝えられていたが、その手術が成功したとセルビアメディア『Sportklub』が報じている。
同メディアによると、同日に受けた関節鏡検査の結果、半月板損傷の程度はそれほど深刻ではなかったようで、「長いリハビリを必要としないケガ」とのこと。回復には約3週間の期間を要する見込みで、「リハビリの進捗状況にも左右される」とのことだ。そのため通算7度の優勝を誇る四大大会「ウインブルドン」(7月1日~14日/イギリス・ロンドン/芝)に出場できる可能性は低くなった。
一方で自身初の金メダル獲得を狙うパリ五輪(テニス競技は7月24日~8月4日)は、状況次第ではあるものの現状では参加可能と予想される。悲願の"生涯ゴールデンスラム"(キャリアで全ての四大大会と五輪を制すこと)の達成を狙っていることや年齢を踏まえれば、何としてもプレーしたいところだろう。全仏と同じローランギャロスのコートで表彰台の真ん中に立つ姿が見られるよう、とにかく今はジョコビッチの1日も早い回復を祈るばかりだ。
なお今回の全仏にディフェンディングチャンピオンとして出場していたジョコビッチは、棄権により昨年の優勝ポイントを大幅に失効。大会後の6月10日に更新される世界ランキングでは現2位のヤニック・シナー(イタリア)が新王者となることが確定している。イタリア人選手が世界1位となるのは男女を通じて史上初の快挙だ。
文●中村光佑
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一方で自身初の金メダル獲得を狙うパリ五輪(テニス競技は7月24日~8月4日)は、状況次第ではあるものの現状では参加可能と予想される。悲願の"生涯ゴールデンスラム"(キャリアで全ての四大大会と五輪を制すこと)の達成を狙っていることや年齢を踏まえれば、何としてもプレーしたいところだろう。全仏と同じローランギャロスのコートで表彰台の真ん中に立つ姿が見られるよう、とにかく今はジョコビッチの1日も早い回復を祈るばかりだ。
なお今回の全仏にディフェンディングチャンピオンとして出場していたジョコビッチは、棄権により昨年の優勝ポイントを大幅に失効。大会後の6月10日に更新される世界ランキングでは現2位のヤニック・シナー(イタリア)が新王者となることが確定している。イタリア人選手が世界1位となるのは男女を通じて史上初の快挙だ。
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