女子テニスのITF(国際テニス連盟)ワールドツアー「グリーンカップ埼玉国際女子テニス2024」(W15/賞金総額15,000ドル/ハードコート)が6月4日から9日にかけて川口市・グリーンテニスプラザで開催された。
ITFツアーは国際テニス大会のカテゴリーの中で、WTAツアーの下部ツアーに当たり、特に賞金総額15,000ドル大会は最も低いグレードとあって、これから世界を目指す新鋭たちの登竜門となっている。
今大会でも日本の未来を担う若手たちが躍動。9日に行なわれたシングルス決勝は、第1シードで20歳の伊藤あおい(世界ランク247位)と、ノーシードから勝ち上がった18歳の虫賀愛央(850位)の顔合わせとなった。
2人は昨年のこの大会でも準々決勝で対戦し、その時は虫賀がストレートで勝利したが、今回はこの1年で急激に力を付けた伊藤が雪辱した。伊藤はフォアのスライスやドロップショット、コースやタイミングの変化など、変幻自在のプレーが持ち味の選手。いっぽう虫賀はパワフルなフォアのトップスピンと厚い当たりの両手バックを武器にし、対照的なプレースタイルだ。
序盤から流れをつかんだのは伊藤。第1セット第2ゲームでさっそく伊藤が虫賀のサービスをブレークすると、第6ゲームでもブレークを重ね、自身のサービスは全てキープして6-1。第2セットは立ち上がりから5ゲーム続けてのブレーク合戦となるが、中盤以降は互いに立て直し、1ブレーク差のリードを守り切った伊藤が6-4で押さえて勝利を手にした。試合時間は1時間18分。
伊藤はこれがITFツアーのシングルスで今季初、キャリア2つ目のタイトル。今大会では1セットも落とさない強さだった。昨年の大会時には488位だったランキングも、1年で247位まで急上昇させており、今後いっそうの飛躍が期待される。
他の日本勢では、22歳の光崎楓奈(702位)と、予選から勝ち上がった27歳の森崎可南子(1190位)がベスト4入り。ダブルスを得意とする森崎がシングルスでITF4強に進んだのはこれが初めてで、ベテランの健闘も光った大会となった。
なお、前日行なわれたダブルス決勝は、虫賀愛央が双子の妹、心央と組み、6-2、6-2で永田杏里とユアン・チェンイー(中国)のペアに勝利。愛央はITFダブルス2勝目、心央は3勝目で、2人のペアとしては初優勝を飾っている。
構成●スマッシュ編集部
【PHOTO】ITFツアー「埼玉国際女子テニス2024」伊藤あおい、虫賀愛央ら上位進出選手のプレー集
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【関連記事】虫賀姉妹が全豪OPジュニア複8強。プレースタイルを模索する愛央とコロナ後遺症に苦しむ心央「ちゃんと最後負けて終われた」<SMASH>
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2人は昨年のこの大会でも準々決勝で対戦し、その時は虫賀がストレートで勝利したが、今回はこの1年で急激に力を付けた伊藤が雪辱した。伊藤はフォアのスライスやドロップショット、コースやタイミングの変化など、変幻自在のプレーが持ち味の選手。いっぽう虫賀はパワフルなフォアのトップスピンと厚い当たりの両手バックを武器にし、対照的なプレースタイルだ。
序盤から流れをつかんだのは伊藤。第1セット第2ゲームでさっそく伊藤が虫賀のサービスをブレークすると、第6ゲームでもブレークを重ね、自身のサービスは全てキープして6-1。第2セットは立ち上がりから5ゲーム続けてのブレーク合戦となるが、中盤以降は互いに立て直し、1ブレーク差のリードを守り切った伊藤が6-4で押さえて勝利を手にした。試合時間は1時間18分。
伊藤はこれがITFツアーのシングルスで今季初、キャリア2つ目のタイトル。今大会では1セットも落とさない強さだった。昨年の大会時には488位だったランキングも、1年で247位まで急上昇させており、今後いっそうの飛躍が期待される。
他の日本勢では、22歳の光崎楓奈(702位)と、予選から勝ち上がった27歳の森崎可南子(1190位)がベスト4入り。ダブルスを得意とする森崎がシングルスでITF4強に進んだのはこれが初めてで、ベテランの健闘も光った大会となった。
なお、前日行なわれたダブルス決勝は、虫賀愛央が双子の妹、心央と組み、6-2、6-2で永田杏里とユアン・チェンイー(中国)のペアに勝利。愛央はITFダブルス2勝目、心央は3勝目で、2人のペアとしては初優勝を飾っている。
構成●スマッシュ編集部
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