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全仏3連覇の女王シフィオンテクがウインブルドン前哨戦を欠場!「肉体的にも精神的にも疲労が蓄積している」<SMASH>

スマッシュ編集部

2024.06.14

今回のベルリン大会欠場により芝コートの前哨戦なしでウインブルドンに臨むことになったシフィオンテク。(C)Getty Images

 6月17日に開幕する女子テニスツアー「エコトランス・レディース・オープン」(6月17日~24日/ドイツ・ベルリン/芝/WTA500)の主催者が、出場を予定していた世界ランキング1位のイガ・シフィオンテク(ポーランド)が欠場すると発表した。

 シフィオンテクが大会を通じて発表したコメントは次のとおりだ。

「厳しい9週間のあと、肉体的にも精神的にも疲労が蓄積しており、残念ながら、休養と回復のためにベルリンでの大会を棄権する必要があります」

 出場辞退は残念だが、その判断は致し方ないだろう。彼女がそれだけ濃密なクレーシーズンを送ったことは間違いないからだ。

 3月末、女王は「マイアミ・オープン」(アメリア・マイアミ/WTA1000)を4回戦敗退で終えると、4月12日・13日の女子国別対抗戦「ビリー・ジーン・キング・カップ」を挟んで、15日開幕の「ポルシェ・グランプリ」(ドイツ・シュツットガルト/WTA500)からクレーシーズンに突入。この最初の大会こそ、準決勝でエレーナ・ルバキナ(カザフスタン/同4位)に敗れたが、次の「マドリード・オープン」(スペイン・マドリード/WTA1000)から連勝街道を突っ走った。
 
 マドリードに続いて「イタリア国際」(イタリア・ローマ//WTA1000)を制し、最後は3連覇がかかった「全仏オープン」で優勝して締めくくる。この間の戦績は、なんと22戦21勝1敗。しかも全仏3連覇は最年少記録のおまけつきで、1シーズンでマドリード、イタリア国際、全仏を獲ったのは、セレナ・ウィリアムズ(アメリカ)に続く史上2人目の快挙でもあった。

 今回の欠場によって、シフィオンテクは芝コートでの前哨戦を経ずにテニス四大大会「ウインブルドン」(7月1日~14日/イギリス・ロンドン/芝)に臨むことになった。

 振り返れば初めて女王の座についた2022年、ハードコートシーズンの2月から37連勝(90年以降ではマルチナ・ヒンギスに並ぶ最多記録)をマークした年も、シフィオンテクは芝コートの前哨戦を欠場。連勝がとまったのはそのウインブルドンの3回戦のアリゼ・コルネ(フランス)戦だった。

 果たして今年のウインブルドンで女王は、どのようなパフォーマンスを見せてくれるだろうか。

構成●スマッシュ編集部

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