男子テニスツアー「シンチ・チャンピオンシップス」(6月17日~23日/イギリス・ロンドン/芝コート/ATP500)のシングルス1回戦で、ミロシュ・ラオニッチ(カナダ/世界ランク186位)がキャメロン・ノーリー(イギリス/同39位)に6-7(6)、6-3、7-6(9)の逆転で勝利。この試合でラオニッチは47本のサービスエースをマークし、ATPツアーの3セットマッチにおける最多記録を更新した。これまでの記録は、イボ・カルロビッチ(クロアチア)の45本で、ラオニッチの自己最多は38本だった。
ATP公式サイトには、接戦を振り返ったラオニッチのコメントが紹介されている。
「あのスコアとマッチポイントをセーブしなければならない状況では、1本1本全てが必要だったと思う。でも、サーブはいつも僕にとって最も大事なショット。この小さな記録は、何か特別で意味のあるものだ」
「結果として勝てて良かった。あれだけフリーポイントを取って負けていたら、また違った気持ちになっていたかもしれないし、もっと不機嫌になっていたかもしれないよ。だから、全体的にはとてもポジティブなことだし、誇れる楽しいスタッツだね」
196センチの身長を生かし、ビッグサービスを最大の武器に活躍してきたラオニッチ。2016年には「ウインブルドン」でロジャー・フェデラー(スイス)を下して決勝に進出、ツアーファイナルズで準決勝へ進むなど躍進し、自己最高の世界3位に到達した。
だが近年は、長らくケガに苦しめられ、22年にはランキングが消滅。昨年6月のグラスシーズンにようやく復帰したものの、今季は3月の「BNPパリバ・オープン」で3大会連続となる大会中の棄権を強いられていた。33歳のベテランは前週、やはり得意とするグラスシーズンの「リベマ・オープン」からコートに戻ったばかりだった。
ラオニッチは今回、カルロビッチの記録を抜く47本のサービスエースを決めたわけだが、ATPの3セットマッチで1試合に40本以上をマークしたのはこれが史上8人目だ(記録を開始した1991年以降)。
M・ラオニッチ=47本(2024年)
I・カルロビッチ=45本(2015年)、44本(2014年)
M・フィリポーシス=44本(1995年)
N・キリオス=44本(2019年)
J・イズナー=44本(2023年)、43本(2016年)
M・フィッシュ=43本(2007年)
R・オペルカ=43本(2019年に2度)
G・イバニセビッチ=40本(1997年)
なお、このノーリー戦でラオニッチはファーストサービスのポイント獲得率86%、サービスキープ率100%をマーク。サービスの最高速度は234キロだった。ATPのスタッツページ「リーダーボード」で、ラオニッチはサービス部門の「1stサービスポイント獲得率/81.5%」と「サービスキープ率/91.1%」で歴代3位につける。そのビッグサービスは、33歳の現在も健在のようだ。
なお、ラオニッチの2回戦の相手は、1回戦でダニエル太郎を倒した第4シードのテイラー・フリッツ(アメリカ)に決まった。
構成●スマッシュ編集部
【動画】衝撃! ラオニッチがノーリー戦で奪ったサービスエース全47本をイッキ見!
【PHOTO】ラオニッチをはじめ、弾丸サービスを放つトップ選手たち!
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ATP公式サイトには、接戦を振り返ったラオニッチのコメントが紹介されている。
「あのスコアとマッチポイントをセーブしなければならない状況では、1本1本全てが必要だったと思う。でも、サーブはいつも僕にとって最も大事なショット。この小さな記録は、何か特別で意味のあるものだ」
「結果として勝てて良かった。あれだけフリーポイントを取って負けていたら、また違った気持ちになっていたかもしれないし、もっと不機嫌になっていたかもしれないよ。だから、全体的にはとてもポジティブなことだし、誇れる楽しいスタッツだね」
196センチの身長を生かし、ビッグサービスを最大の武器に活躍してきたラオニッチ。2016年には「ウインブルドン」でロジャー・フェデラー(スイス)を下して決勝に進出、ツアーファイナルズで準決勝へ進むなど躍進し、自己最高の世界3位に到達した。
だが近年は、長らくケガに苦しめられ、22年にはランキングが消滅。昨年6月のグラスシーズンにようやく復帰したものの、今季は3月の「BNPパリバ・オープン」で3大会連続となる大会中の棄権を強いられていた。33歳のベテランは前週、やはり得意とするグラスシーズンの「リベマ・オープン」からコートに戻ったばかりだった。
ラオニッチは今回、カルロビッチの記録を抜く47本のサービスエースを決めたわけだが、ATPの3セットマッチで1試合に40本以上をマークしたのはこれが史上8人目だ(記録を開始した1991年以降)。
M・ラオニッチ=47本(2024年)
I・カルロビッチ=45本(2015年)、44本(2014年)
M・フィリポーシス=44本(1995年)
N・キリオス=44本(2019年)
J・イズナー=44本(2023年)、43本(2016年)
M・フィッシュ=43本(2007年)
R・オペルカ=43本(2019年に2度)
G・イバニセビッチ=40本(1997年)
なお、このノーリー戦でラオニッチはファーストサービスのポイント獲得率86%、サービスキープ率100%をマーク。サービスの最高速度は234キロだった。ATPのスタッツページ「リーダーボード」で、ラオニッチはサービス部門の「1stサービスポイント獲得率/81.5%」と「サービスキープ率/91.1%」で歴代3位につける。そのビッグサービスは、33歳の現在も健在のようだ。
なお、ラオニッチの2回戦の相手は、1回戦でダニエル太郎を倒した第4シードのテイラー・フリッツ(アメリカ)に決まった。
構成●スマッシュ編集部
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