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海外テニス

加藤未唯、1年前の全仏オープン失格騒動の因縁ペアを撃破!ウインブルドン前哨戦で堂々の決勝進出<SMASH>

スマッシュ編集部

2024.06.23

全仏因縁ペアをストレート撃破してロスシー・クラシックの女子ダブルス決勝進出を決めた加藤未唯(右)とパートナーのジャン・シューアイ(左)。(C)Getty Images

全仏因縁ペアをストレート撃破してロスシー・クラシックの女子ダブルス決勝進出を決めた加藤未唯(右)とパートナーのジャン・シューアイ(左)。(C)Getty Images

 現在開催中の女子テニスツアー「ロスシー・クラシック」(6月17日~23日/イギリス・バーミンガム/芝コート/WTA250)のダブルスに出場している加藤未唯(ダブルス世界ランク31位)が、1年前の全仏オープンの雪辱を晴らした。

 2023年の全仏オープン混合ダブルスで優勝を果たした加藤。だが、アルディラ・スチアディ(インドネシア)と組んで出場した女子ダブルスの3回戦では、相手コートに返そうと放ったボールがボールガールを直撃し、これにより失格を言い渡されたのである。

 その際の対戦相手が、今回「ロスシー・クラシック」で対戦したマリー・ボウズコワ/サラ・ソリベストルモ(チェコ/スペイン)の二人。1年前の事件当時、「わざとじゃないのか?」「ボールガールは血を流している、よく見て」などとまくし立て、執拗に主審に抗議を続けて加藤の失格を主張したとされる因縁の相手だ。

 加藤の退場劇の後、このあまりにも厳しい判定を巡っては賛否両論を巻き起こしたが、一方でボウズコワとソリベストルモには容赦ないバッシングを浴びせられた。両者のSNSには合わせて1万件を超える非難の声が書き込まれ、加藤の相棒であるスチアディもインスタグラムで「彼女たちは間違いなく学校に行って、イチからスポーツマンシップを学ぶべき」と断じるなど大騒動となった。
 
 そんな相手に対して加藤は、「ロスシー・クラシック」で新たなパートナーであるジャン・シューアイ(中国/同52位)とともに戦い、第1セットを6-3で先取すると、第2セットも終始ゲームの主導権を握り付け入る隙を与えず。スコアを6-2として1年前の騒動以来初めてとなる対決をわずか69分で終わらせたのである。

 決勝進出を決めた加藤は今大会が今季の芝コート初参戦となるが、初戦突破の際には「毎年思うけど、この短期間でクレー(コート)から芝(コート)に変わるのほんまに大変。でも今年は好きになれそうな予感」とSNSを通じて手応えを綴っていたが、まさにその言葉通りのパフォーマンスを披露している。

 決勝戦の相手は、第1シードのシェー・スーウェイ(台湾/同3位)/エリス・メルテンス(ベルギー/同1位)。加藤らにとって強敵であるが、今の勢いをもって挑み、ウインブルドンに向けて弾みをつけるためにも金星を期待したいところだ。

構成●スマッシュ編集部

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