現在開催中の男子テニスツアー「ロスシー国際」(6月24日~29日/イギリス・イーストボーン/芝/ATP250)は現地27日にシングルス準々決勝が行なわれ、予選勝者で世界ランキング102位の西岡良仁が登場。ラッキールーザー(予選敗者が繰り上がる措置)で出場している同81位のアレクサンダー・ブキッチ(オーストラリア)に3-6、6-3、6-7 (5)にフルセットで敗れ、惜しくもベスト4進出を逃した。
昨季は全豪オープンと全仏オープンのグランドスラム(四大大会)2大会でベスト16入りを果たし、同6月には世界ランキングでもキャリアハイの24位をマークした28歳の西岡。だが今年に入ってからは苦しい日々が続いていた。ツアーベスト8並びに2回戦以上に進出したのは今回のロスシー国際が今季初。準々決勝では奇しくも今大会の予選決勝で勝利していたブキッチとの再戦を迎えた。
試合は西岡が第1ゲームからいきなり3ゲームを連取される苦しい展開。粘りを見せるもブレークバックは果たせず第1セットを落としてしまう。それでも第2セットに入ると西岡が相手のミスに付け込み主導権を掌握。第6ゲームで奪った1ブレークのリードをしっかりと守り切り、セットオールに持ち込む。
迎えたファイナルセットは両者一歩も譲らないシーソーゲームに。第4ゲームで3度、第8ゲームで1度ブレークのピンチを切り抜けた西岡は、第10ゲームでもブキッチのマッチポイントを凌いで何とか相手に食らいついていく。そのままタイブレークに突入すると、ここでは西岡が立ち上がりの3ポイントを連取するなど流れをつかんで5-2とリード。これで勝負は決したかと思われた。
しかしここからブキッチの猛反撃に遭い、ダブルフォールトも絡んで5連続ポイントを献上。2時間7分の熱戦をものにできず、準々決勝敗退となった。
タイブレークではポイントを先行していただけに西岡にとっては悔いの残る負け方となってしまったが、今大会までキャリアで1度しか勝てていなかった苦手な芝のサーフェスで結果を残せたことは今後の自信につながるのではないだろうか。この調子で間もなく開幕する今季3つ目の四大大会「ウインブルドン」(7月1日~14日/イギリス・ロンドン)でも上位進出を期待したい。
文●中村光佑
【画像】西岡良仁ほか、全仏オープン男子シングルスに出場した日本人選手たち
【関連記事】「今年はスタートからいいクレーシーズンにしたい!」不完全燃焼が続いた西岡良仁が新たなステージを前に意気込み
【連続写真】逆クロスから来たボールをクロスに切り返した西岡良仁のバックハンド「30コマの超連続写真」
昨季は全豪オープンと全仏オープンのグランドスラム(四大大会)2大会でベスト16入りを果たし、同6月には世界ランキングでもキャリアハイの24位をマークした28歳の西岡。だが今年に入ってからは苦しい日々が続いていた。ツアーベスト8並びに2回戦以上に進出したのは今回のロスシー国際が今季初。準々決勝では奇しくも今大会の予選決勝で勝利していたブキッチとの再戦を迎えた。
試合は西岡が第1ゲームからいきなり3ゲームを連取される苦しい展開。粘りを見せるもブレークバックは果たせず第1セットを落としてしまう。それでも第2セットに入ると西岡が相手のミスに付け込み主導権を掌握。第6ゲームで奪った1ブレークのリードをしっかりと守り切り、セットオールに持ち込む。
迎えたファイナルセットは両者一歩も譲らないシーソーゲームに。第4ゲームで3度、第8ゲームで1度ブレークのピンチを切り抜けた西岡は、第10ゲームでもブキッチのマッチポイントを凌いで何とか相手に食らいついていく。そのままタイブレークに突入すると、ここでは西岡が立ち上がりの3ポイントを連取するなど流れをつかんで5-2とリード。これで勝負は決したかと思われた。
しかしここからブキッチの猛反撃に遭い、ダブルフォールトも絡んで5連続ポイントを献上。2時間7分の熱戦をものにできず、準々決勝敗退となった。
タイブレークではポイントを先行していただけに西岡にとっては悔いの残る負け方となってしまったが、今大会までキャリアで1度しか勝てていなかった苦手な芝のサーフェスで結果を残せたことは今後の自信につながるのではないだろうか。この調子で間もなく開幕する今季3つ目の四大大会「ウインブルドン」(7月1日~14日/イギリス・ロンドン)でも上位進出を期待したい。
文●中村光佑
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