海外テニス

「過去2回出場した自分を誇りに思う」パリ五輪出場が叶わなかった日比野菜緒が胸の内を吐露<SMASH>

スマッシュ編集部

2024.07.13

パリ五輪の目標は果たせなかったが、リオと東京(写真)に出場できたことが誇りに思えるようになったと言う日比野。(C)Getty Images

 女子テニスの日比野菜緒(世界ランク94位)が、7月12日に自身のインスタグラム(@naohibino_1128)で胸の内を明かした。

 今季限りでの現役引退を示唆していた日比野。昨年11月のインスタグラムでは「パリオリンピックに出て、最高のプレーをする」という24年の目標と共に「全てをかけてオリンピックを目指す!」「本当に心からやり切ったと思って終わりたい!」などの熱い気持ちを記していた。

 今季はパリ五輪出場をモチベーションに戦ってきたが、その夢は叶わず、今回の投稿で「パリオリンピック出場を目標にしてきて、たくさんの人に応援をしてもらったので、今の心の内を書きました。いつも皆さんの応援にたくさんエネルギーをもらっています。こんな私ですが、これからも温かく見守っていただけたら嬉しいです」と綴り、次のようにに"心の内"を画像で公開した。

「2年前、やる気を失っていた私が掲げた目標が、パリオリンピックの日本代表だった。 "やめたい"が口癖だった自分を『これが最後だから…』と奮い立たせた。でも、今回、私はオリンピック日本代表にはなれなかった。どれくらいショックを受けるのかと思ったが、意外と清々しい気持ちでいる自分に驚いた。 それは、この2年間が私が想像していたより、何倍も充実した素晴らしいものになったからだろう」
 
「やっぱり無理かもと情けなく泣いたあの夜も、自分の不甲斐なさに落ち込んだあの試合の後も、泣きながらトレーニングしたあの日々も、思い返せば、たくさんの人に支えてもらいながら、テニス選手としてだけでなく、人としても成長させてもらった」

「オリンピックの日本代表になるのは簡単なことではないと分かったからこそ、過去2回出場した自分をようやく誇りに思うことが出来た。子供の頃から一番の夢だったオリンピック。やっぱりオリンピックはいいな!本当にたくさんのことを教えてもらった」

「そして、これは矛盾しているように聞こえるけど、オリンピックという目標から解放された今、自分のためにテニスを楽しむことが出来ている気がする。2年前にテニスをやめたいと思っていた私はもういない。さあ、次の夢を叶えにいこう!」

 パリ五輪出場は叶わず残念だが、心機一転した日比野がさらに充実した現役生活を送ることを願いたい。

構成●スマッシュ編集部

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【画像】日比野の心境を綴った投稿原文