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稀代のビッグサーバー、オペルカがケガから2年ぶりにツアー復帰し勝利!「これは素晴らしいステップだ」<SMASH>

スマッシュ編集部

2024.07.17

ケガで約2年ツアーを離れていたオペルカ。「戻ってこられてうれしい」と素直に胸中を語る。(C)Getty Images

ケガで約2年ツアーを離れていたオペルカ。「戻ってこられてうれしい」と素直に胸中を語る。(C)Getty Images

 男子テニスツアー「ホール・オブ・フェイム・オープン」(アメリカ・ニューポート/芝/ATP250)の1回戦が7月15日に行なわれ、約2年ぶりにツアーに戻ったライリー・オペルカ(アメリカ/世界ランク1188位)が勝利をつかんだ。元世界17位のビッグサーバーはワイルドカード(主催者推薦)を得て出場、コンスタント・レスティエンヌ(フランス/94位)を6-1、2-6、7-6(7-2)で下した。

 26歳のオペルカは、2022年8月のATP500大会「シティ・オープン」(アメリカ・ワシントンDC)を最後に、臀部の故障のため戦線離脱。昨年11月にシャーロッツビルのチャレンジャー大会で一度はコートに戻ったが、2回戦を棄権すると再び公式戦から離れていた。

 長い苦労の末にニューポートでツアー復帰を果たし、フルセットマッチを制したオペルカの喜びの声がATP公式サイトに紹介されている。

「復帰できて良かった。2年よりも長く感じるよ。また自分のレベルを見つけることができて良かった。まだ戻ってきたばかりで、全て手探りだけどね。でも、そうだね、戻ってこられてうれしいよ」
 
 オペルカは身長211センチの恵まれた体格を生かし、18年にトップ100を突破。翌年には「ニューヨーク・オープン」でツアー初優勝を果たした。さらに21年8月の「ロジャーズ・カップ」でマスターズ準優勝を飾ると、2週連続でツアー決勝に進んだ翌シーズン2月にキャリアハイの17位をマーク。順調に積み上げてきたキャリアが暗転してしまったのは、この22年の夏のことだった。

「それが現実なんだ。それもスポーツの一部だからね。ワシントンDCで離脱したところから、またすぐに調子を取り戻したような感じだよ。

 数カ月前の自分からすれば、これは素晴らしいステップだ。今年プレーできるかどうかもわからなかった。でも、今のところ身体の調子はすごくいい。毎週変化しているけれど、間違いなくいい方向に向かっているよ」

 ATP公式サイトのスタッツページ「LEADERBOARDS」によれば、オペルカのサービス評点「303.4」は、ジョン・イズナー(アメリカ)、イボ・カルロビッチ(クロアチア)に次いで歴代3位。「18.1本」という1試合平均エース本数も同じく歴代3位だ。今回のレスティエンヌ戦では、ファーストサービスのポイント獲得率89%を叩き出し、16本のエースを決めた。

 次の対戦相手アドリアン・マナリノ(フランス/25位)は、前回覇者で今大会第1シードの実力者。「彼のようなレベルの選手は久しぶり。僕にとってはいいテストになるし、一流選手を見るいい機会だよ」というオペルカは、気負いなく復帰2戦目に臨む。

構成●スマッシュ編集部

【動画】ニューポート大会第1日のハイライト(オペルカの試合は5分50秒頃から)

【PHOTO】オペルカをはじめ、弾丸サービスを放つトップ選手たち!

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