男子テニス元世界ランク４位の錦織圭（現436位）が７月18日、自身のXと公式インスタグラム（@keinishikori）のストーリーズ（24時間で自動消去される投稿）を更新。間もなく開幕するパリ五輪（テニス競技は７月27日～８月４日）へ向け、クレーコートで現世界１位のヤニック・シナー（イタリア）とのヒッティング練習を行なった際の様子を公開した。

　度重なるケガに悩まされている34歳の錦織は、今季ここまでマイアミ・オープン（３月）、全仏オープン（５月）、そしてウインブルドン（７月）の３大会に出場。現在開催中の「ノルデア・オープン」（７月15日～21日／スウェーデン・バスタッド／クレー／ATP250）は欠場し、前哨戦ではプレーせずに五輪に挑むことになる。

　その錦織は17日に自身のSNSを通じ、空港の搭乗口のモニターの下で撮影された写真を添えて五輪開催地のパリへ出発したことを報告。だが今回の投稿を見てみると、どうやらシナーとの調整を行なった場所はパリではなく、モナコ・モンテカルロで毎年４月に開催されている「ロレックス・モンテカルロ・マスターズ」（ATP1000）の練習会場のようだ。
  　同投稿で錦織は１枚の静止画と１本の練習映像を公開。静止画には同じタイミングでシナーと錦織がペットボトルの水を飲んでいる姿が収められており、その次の映像では両者がベースライン中央でしっかりとラケットを振り抜きながらフォアハンドやバックハンドを打っている。ショットの飛び具合を見ても錦織、そして前哨戦をスキップして五輪に備えるシナー共に状態は非常に良さそうだ。

　今回のパリ五輪が５大会連続５度目のオリンピック出場となる錦織。全仏オープン（フランス・パリ）と同じ会場であるローランギャロスの舞台でどんなプレーを披露してくれるのだろうか。万全のコンディションで16年のリオ大会以来となるメダル獲得に臨んでほしい。

文●中村光佑

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