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コツは軸足で身体を押すこと! 羽澤慎治が教えるバックボレーでパンチを加える方法【プロが明かすテニス上達法】<SMASH>

スマッシュ編集部

2024.07.27

早めに面をセットし(2コマ目)、左足を軸足として決める(3)。その左足で身体を押しながら体重をボールにぶつけるのが(5~6)、羽澤選手流のバックボレーのコツだ。写真:THE DIGEST写真部

 プロテニス選手は、高度なショットをいとも簡単に叩き込む。なぜあんなボールが打てるのか? その秘訣をプロ本人に明かしてもらうシリーズ。今回は慶應義塾大学出身のプロ、羽澤慎治選手の4回目。バックボレーでパンチ力を出す方法を教えてくれた。

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 昔はネットに出る機会はあまり多くありませんでしたが、高校の頃からダブルスでいい結果が出始めたのをきっかけに、シングルスでもできるんじゃないかと思って、出るようになりました。それからは、ネットにつなげるためにはどうしたらいいかを逆算して、プレーを組み立てています。

 ボレーで意識しているポイントは、先にラケットをセットすることと、面が少し開いた状態にすることです。この写真はバックボレーですが、ボレー全般で言えますね。"先に"というのは、ボールがどちらに来るかわかった瞬間、すぐにセットします。ボールの高さに合わせて、その後ろに面を置いておくイメージです(写真2コマ目)。

 そして"面を開く"というのは、少し上向きにして準備しておけば(3コマ目)、そのまま真っすぐ振るだけで、ボールにスライスがかかって自然と滑っていきます。それに長さの調節もしやすいですね。ドロップなのか、長く流すのか、アングルなのか、同じような入り方で打ち分けられます。
 
 この写真のように強く打ちたい時は、面をセットした後、少し押しながら瞬間的にパンチするような感じです。面を止めるような意識を持った方が(7コマ目)、球離れが早くなり、強く打てるように思います。逆に長いボレーを打ちたい時は、ボールを丁寧に長く押すイメージです。

 あとはやはり足ですね。ストロークと同じで、軸足(左足)を奇麗にボールの後ろに決めることが大事です(3コマ目)。ボレーはパワーを出すのが難しいショットなので、足の力を有効に使いたい。軸足で身体を押しながら、右足を踏み込んで、体重をボールにぶつけていく感じです(5~6コマ目)。

【プロフィール】羽澤慎治/はざわしんじ
1999年4月12日、兵庫県生まれ。176cm、73kg、右利き。慶應義塾大学出身。サーブ&ボレーを絡めた攻撃的なテニスが持ち味で、全日本選手権で2度8強入り。23年にITFツアー初優勝を飾り、JTAランキング15位をマークした。ダブルスも得意にしITF8勝、22年には神戸チャレンジャーを制している。JCRファーマ所属。

構成●スマッシュ編集部
取材協力●SBCドリームテニスツアー
※『スマッシュ』2022年12月号より再編集

【連続写真】羽澤慎治のパンチを加えたバックボレー『30コマの超分解写真』

【連続写真】早いタイミングで叩いた羽澤慎治の攻撃的フォアハンド『30コマの超分解写真』

【連続写真】ボールを乗せるイメージで打った羽澤慎治のバックハンドスライス『30コマの超分解写真』