男子テニス元世界ランク４位の錦織圭（現581位）が、８月３日に自身のX（@keinishikori）を更新。世界ランキング５位のダニール・メドベージェフ（ロシア）と一緒に練習する姿を公開した。

　度重なるケガに悩まされている34歳の錦織。今シーズンはマイアミ・オープン（３月）、全仏オープン（５月）、そしてウインブルドン（７月）の３大会に加え、現在開催中のパリ五輪にも出場。五輪では、男子シングルス、男子ダブルス、混合ダブルスの３種目にもエントリ―して戦った。

　そして次なる戦いの場として予定しているのが、６日に開幕する「ナショナルバンク・オープン」（カナダ・モントリオール／ハードコート／ATP1000）である。錦織はこの四大大会に次ぐグレードを誇るマスターズ大会へ、プロテクトランキング（負傷離脱前の順位でエントリーできる救済措置）を使って出場する予定だ。
  「昨日はモントリオールでの練習初日でした」のメッセージとともに錦織が公開したXには、試合会場で軽快にバックハンドを放つ動画がアップされた。さらに、静止画像には一緒に練習をしたメドベージェフと共に上半身裸で笑顔を浮かべるという珍しいツーショット写真も公開している。
　
　本大会には３年ぶり10度目の出場となる錦織。１回戦ではアレックス・ミケルセン（アメリカ／同60位）との対戦が決まった。両者は昨年シカゴのチャレンジャー大会（下部大会）で一度だけ対戦し、その時はミケルセンが接戦を制した。なお、錦織がこの試合に勝ては、２回戦で第８シードのステファノス・チチパス（ギリシャ／同11位）と顔を合わせることになる。

　五輪ではハードな連戦となったが計４試合をケガもなく戦い抜き、休息もそこそこに今度はモントリオールに出場する錦織。パリのクレーコートから、モントリオールのハードコートへの順応は、五輪出場選手にとっては期間が短いこともあり難しい部分もあるだろうが、完全復活を目指す上では外せない大会でもあるはず。北米ハードコートは錦織にとっては相性のいい戦いの場。そこでどんなプレーを披露してくれるのか、注目が集まる。

構成●スマッシュ編集部

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