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ジョコビッチが昨年優勝のシンシナティを欠場。大会ディレクターは「パリ五輪からの期間が短かった」と理解示す<SMASH>

スマッシュ編集部

2024.08.10

現在開催中の「ナショナルバンク・オープン」に続いて2大会連続の大会欠場となったジョコビッチ。(C)※写真は昨年のシンシナティ大会時

 ATP(男子プロテニス協会)公式サイトは、世界ランク2位のノバク・ジョコビッチ(セルビア)が、8月12日から開催される男子テニスのマスターズ1000大会「シンシナティ・オープン」(アメリカ・シンシナティ/ハード/ATP1000)を欠場すると正式に発表した。

 先のパリ五輪で(フランス・パリ/クレー)で、5度目の出場にして悲願の金メダルを獲得した37歳のジョコビッチ。男女を通じて史上5人目となる生涯ゴールデンスラム(キャリアで全ての四大大会と五輪を制すこと)を達成した。

 偉業を成し遂げたジョコビッチは、現在開催している「ナショナルバンク・オープン」(カナダ・モントリオール/ハード/ATP1000)を五輪期間中に欠場を表明。そしてこのほど、今年最後の四大大会「全米オープン」(8月26日~9月8日/アメリカ・ニューヨーク/ハード)の前哨戦にあたる「シンシナティ・オープン」も見送ることとなった。
 
 ジョコビッチはシンシナティでは過去3つのタイトル(2018年、20年、23年)を獲得しており、18年決勝ではロジャー・フェデラー(スイス/元1位)に勝利し、全9大会あるマスターズ1000をこの大会でコンプリ―ト。昨年決勝では、当時新世界王者となったカルロス・アルカラス(スペイン/現3位)との3時間48分に及ぶ死闘の末に勝利を収めている。

 今回の欠場を受け、大会ディレクターのボブ・モラン氏は声明を発表。

「彼のパリ五輪での優勝からシンシナティまでの期間が確かに短かったことは理解しています。昨年、彼がここでタイトルを獲得したことはとても記憶に残るものでした。私たちは、彼がまたすぐにコートでプレーする姿を見たいと思っています」とのコメントを残した。

 この結果によりジョコビッチは昨年の優勝で得た1000ポイントを失効し、世界ランキングもアルカラスに抜かれ3位への後退が確定した。次戦は全米オープン。それまでにしばしの休息を取って、ニューヨークでは歴代単独トップとなる四大大会25勝目に期待したい。

構成●スマッシュ編集部

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