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2014年全米オープン覇者のチリッチ、右ヒザのケガを経て約半年ぶりにチャレンジャー大会で実戦復帰へ!<SMASH>

中村光佑

2024.08.16

右ヒザのケガで約半年にわたり戦列を離れていた35歳のチリッチが8月末のチャレンジャー大会で復帰する見通しとなった。(C)Getty Images

 男子テニスの下部大会「ラファ・ナダル・オープン」(8月27日~9月1日/スペイン・マナコル/ハードコート/ATPチャレンジャー75)は8月14日に同大会のX(@rnadalacademy)を更新し、右ヒザのケガで戦列を離れていた元世界ランク3位のマリン・チリッチ(クロアチア/現1084位)に本戦ワイルドカード(主催者推薦)を付与したことを発表した。

 2014年の全米オープン決勝で錦織圭を破って悲願のグランドスラム(四大大会)初優勝を飾り、現在まで通算20個のタイトルを獲得するなど輝かしい功績を誇る35歳のチリッチ。しかし近年は右ヒザのケガに悩まされており、昨年1月と今年5月の2度にわたって同箇所の手術を決行していた。

 だが昨季は結局わずか2大会の出場に留まり、今季もここまでツアーでプレーしたのは1月の全豪オープンを含む3大会のみ。今回「ラファ・ナダル・オープン」に予定通り出場できれば、2月の「アルゼンチン・オープン」(アルゼンチン・ブエノスアイレス/クレー/ATP250)以来、実に約半年ぶりの実戦復帰を果たすことになる。
 
「ラファ・ナダル・オープン」はXに加え、大会公式サイトでもチリッチの参戦を報告。次のように歓迎の言葉が記されている。

「モビスター(スペインの携帯電話事業会社)のラファ・ナダル・オープンには、アンディ・マリー(イギリス/元1位/引退)と、グランドスラム初制覇を達成する3年前の2019年にプレーしたカルロス・アルカラス(スペイン/現3位)に続き、新たな全米オープン優勝者が参戦します。クロアチア人の存在は、間違いなくテニスファンにとって大きな魅力の一つとなるでしょう」

 2度目のヒザ手術後には自身のSNSで「また最高のレベルでプレーしたいという思いは衰えていない」と完全復活への並々ならぬ意欲を綴っていたチリッチ。まずは何よりも無事に復帰戦のコートに立てることを願うばかりだ。

文●中村光佑

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