現在開催中の「シンシナティ・オープン」（８月13日～19日／アメリカ・シンシナティ／ハードコート／WTA1000）に第１シードとして出場しているイガ・シフィオンテク（ポーランド／世界ランク１位）が、度々問題となっている女子テニスツアーの過密スケジュールについて厳しい意見を述べている。

　欧州スポーツメディア『Eurosport』によると、同大会の準々決勝でミラ・アンドレーワ（ロシア／同24位）との２時間半に及ぶ接戦を制したシフィオンテクは、ツアースケジュールについての質問に疲れ切った様子で「シーズン中に開催される大会が多すぎる」とコメント。

「何と言ったらいいのか。プレーをするためにとにかく自分を追い立てないといけないの。それは間違っているとずっと主張してきたわ。もちろんこれは選手の総意ではないかもしれないけれど、大会が多すぎるのは確かよ」
  　また、シフィオンテクは「みんなテニスが楽しくなくなってしまう」と過密スケジュールが選手のモチベーションに与える影響についても言及。「この大会（シンシナティ）のような大舞台でプレーするのは大好きだけれど、かなり疲れた状態でプレーしているの」として、疲労との戦いを強いられている現状について吐露した。

　女子テニスではこれまでもツアーの多忙さが指摘され、WTA（女子テニス協会）はオフシーズン延長など解決に向けた取り組みを行なってきた。それでもまだまだ根本的な解決には程遠いようで、先日のパリ五輪では世界ランク３位のアリーナ・サバレンカ（ベラルーシ）が「スケジュールが過密なので、自分の健康を優先したい」と欠場している。

構成●スマッシュ編集部

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