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全米オープン初戦を控えるダニエル太郎にインタビュー「元気が取り戻せてきて良い準備ができている」<SMASH>

スマッシュ編集部

2024.08.26

北米ハードコートシーズンで思うような結果を出せていないダニエルだが、メンタルを立て直し全米OP初戦を迎える。(C)Getty Images

 2024年シーズン、4つ目のテニス四大大会「全米オープン」(8月26日~9月8日/アメリカ・ニューヨーク/ハードコート)がいよいよ本日開幕する! 日本からは、西岡良仁、ダニエル太郎、大坂なおみ、内島萌夏、日比野菜緒、柴原瑛菜の6名がシングルス本戦に出場する。連日現地から熱戦の模様を生中継する『WOWOW』では、戦いを前にした日本選手たち6名にインタビューを行なった。

 ここではパリオリンピックを戦い、前哨戦の「ナショナルバンク・オープン」(7月6日~12日/カナダ・モントリオール/ハードコート/ATP1000)で予選を勝ち切ったダニエル(世界ランク88位)の声を紹介しよう。ダニエルは現地27日、16番コートの第1試合でワイルドカード(主催者推薦)のトリスタン・スクールケイト(オーストラリア/同160位)と初戦を迎える。両者は初の対戦だ。

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【ダニエル太郎インタビュー】

Q:ハードコートシーズンに入ってからのメンタルとフィジカルの調子は?

ダニエル:パリオリンピックが終わってから、すぐにモントリオールに行って、ハードコートシーズンを早速スタートしました。モントリオールでは予選突破できてよかったんですけど、その後から負けが続いたので、正直あまり自信満々とは言えない時期です。

 テニス的にはすごく進歩しているところも多いですが、この2週間は元気がなかなかでないところもありました。でもこの数日は、また元気が取り戻せてきて、良い準備ができてきていると思います。
 
Q:どのようにメンタルを立て直しているのですか?

ダニエル:いつかこのキャリアも終わる、何であれ終わりは来るので、勝ち負けというよりも、なるべくやっていることを全てしっかり経験していきたいという気持ちです。基本「今を生きる」ということと同じですが、そこにたどり着くための自分の言語を見つけなければいけないと思います。

 自分だといきなり「楽しもう、楽しもう」と言っても、それに対する反発が強い。悲観的ではあるが、ネガティブな声を受け止めてあげてから、ポジティブな行動にしていくという方がまだやりやすいかなと今は思っています。

Q:1回戦(VSスクールケイト)に向けての心構えを教えてください。

ダニエル:相手は若い選手で、ワイルドカードを貰っているので、何も失うものがなく、積極的にプレーしてくると思います。基本的に積極的な選手で、前に出てくる人だから、とにかく僕は後ろに押さえ付けるイメージです。格闘技のような試合になると思います。

 なるべく相手を前に出さずに、前に出す時は、自分が(相手を前に)出したいから出すというのが、全体的なイメージです。まだ細かいところは見ていないので、(試合が)近付いてきたらしっかり考えようかなと思います。

Q:錦織圭選手のモントリオールでの活躍をみて、どうですか?

ダニエル:もちろんうれしい気持ちです。モントリオールでも、その直前のパリオリンピックでもずっと一緒だったので。彼はやっぱり天才だなと思います。(パリオリンピックの際に)ダブルスで一緒にプレーできた時もすごいなと思うことが多かったです。結果を出してくれると「やっぱり」と思う。彼と時間を過ごせていることがうれしいです。

インタビュー提供●WOWOW
構成●スマッシュ編集部

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