今季最後のテニス四大大会「全米オープン」は大会13日目の現地9月7日に女子シングルス決勝を実施。第2シードのアリーナ・サバレンカ(ベラルーシ/世界ランク2位)が第6シードのジェシカ・ペグラ(アメリカ/同6位)を7-5、7-5で下し、殊勲の同大会初優勝並びに四大大会3勝目を飾った。
2年連続の決勝進出を決めた26歳のサバレンカと、今大会で自身初の四大大会決勝へとたどり着いた30歳のペグラ。両者の過去7度の対戦ではサバレンカが5勝2敗と勝ち越しており、直近である全米前哨戦の「シンシナティ・オープン」(アメリカ・シンシナティ/WTA1000)決勝でもサバレンカが6-3、7-5で勝利していた。
シンシナティの再戦となった今回の対決は、サバレンカが第2ゲームで先にリードを許す苦しい展開となる。それでも直後の第3ゲームでは深さのあるショットで相手のミスを誘い、すかさずブレークバックを果たして振り出しに戻す。続く第5ゲームをキープしたサバレンカは以降もアグレッシブなプレーを見せつつ、磨いてきたネットプレーやスライスも織り交ぜてペグラを翻弄。第6ゲームで再び相手のサービスを破ると、第9ゲームではサービング・フォー・ザ・セットを迎える。
ところがここでは1球でも多く打たせてくるペグラにミスを誘われて痛恨のブレークバックを献上。第11ゲームでも相手のリターンエースや自身のダブルフォールトでブレークポイントを握られるが、ここは何とかピンチを切り抜けてキープに成功する。すると第12ゲームではサバレンカがペグラの度重なるミスに乗じてセットポイントに到達。そこから4度デュースが繰り返されたものの、5度目のセットポイントをドロップショットで取り切り、約1時間もの接戦の末に第1セットを先取する。
第2セットはサバレンカのペースとなり、第2ゲームで早々にブレークを奪って3-0とリードを広げる。しかし第4ゲームのブレークチャンスを逃すと流れが一変。サバレンカのミスが徐々に増え、第5、7ゲームをブレークされて3-5と逆転を許してしまう。
それでもペグラのサービング・フォー・ザ・セットとなった第10ゲームでは思い切って攻勢に出たことが奏功し、土壇場で値千金のブレークバックに成功。第11ゲームを難なくキープすると、最終第12ゲームではサバレンカがフォアハンドのウィナーやリターンエースでポイントを重ね、2度目のマッチポイントを生かして勝利を収めた。
昨年の全米オープン決勝では、1セットアップから逆転を許して準優勝に終わっていたサバレンカ。その雪辱を果たした26歳は表彰式で感慨深げに喜びを口にした。
「今は言葉にできません。何度も何度も惜しいところまで来ては優勝を飾れないということがありました。そしてやっと全米の素晴らしい優勝トロフィーを手にすることができます。困難なことがたくさんあった2~3週間でしたが、ここまでくることができました。本当にこの優勝には大きな意味があります」
一方、準々決勝で世界女王のイガ・シフィオンテク(ポーランド)を破るなど快進撃を見せたものの四大大会初優勝に一歩届かなかったペグラは素直にサバレンカを称賛。「彼女はハードコートのベストプレーヤーの1人であることは間違いありません」としつつ、「何とか反撃して接戦に持ち込みました。残念な結果ですが、我ながらいい試合だったと思います」と充実の表情で決勝戦を振り返った。
文●中村光佑
【画像】全米オープン2024で熱戦を繰り広げたサバレンカほか、女子選手たちの厳選写真!
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2年連続の決勝進出を決めた26歳のサバレンカと、今大会で自身初の四大大会決勝へとたどり着いた30歳のペグラ。両者の過去7度の対戦ではサバレンカが5勝2敗と勝ち越しており、直近である全米前哨戦の「シンシナティ・オープン」(アメリカ・シンシナティ/WTA1000)決勝でもサバレンカが6-3、7-5で勝利していた。
シンシナティの再戦となった今回の対決は、サバレンカが第2ゲームで先にリードを許す苦しい展開となる。それでも直後の第3ゲームでは深さのあるショットで相手のミスを誘い、すかさずブレークバックを果たして振り出しに戻す。続く第5ゲームをキープしたサバレンカは以降もアグレッシブなプレーを見せつつ、磨いてきたネットプレーやスライスも織り交ぜてペグラを翻弄。第6ゲームで再び相手のサービスを破ると、第9ゲームではサービング・フォー・ザ・セットを迎える。
ところがここでは1球でも多く打たせてくるペグラにミスを誘われて痛恨のブレークバックを献上。第11ゲームでも相手のリターンエースや自身のダブルフォールトでブレークポイントを握られるが、ここは何とかピンチを切り抜けてキープに成功する。すると第12ゲームではサバレンカがペグラの度重なるミスに乗じてセットポイントに到達。そこから4度デュースが繰り返されたものの、5度目のセットポイントをドロップショットで取り切り、約1時間もの接戦の末に第1セットを先取する。
第2セットはサバレンカのペースとなり、第2ゲームで早々にブレークを奪って3-0とリードを広げる。しかし第4ゲームのブレークチャンスを逃すと流れが一変。サバレンカのミスが徐々に増え、第5、7ゲームをブレークされて3-5と逆転を許してしまう。
それでもペグラのサービング・フォー・ザ・セットとなった第10ゲームでは思い切って攻勢に出たことが奏功し、土壇場で値千金のブレークバックに成功。第11ゲームを難なくキープすると、最終第12ゲームではサバレンカがフォアハンドのウィナーやリターンエースでポイントを重ね、2度目のマッチポイントを生かして勝利を収めた。
昨年の全米オープン決勝では、1セットアップから逆転を許して準優勝に終わっていたサバレンカ。その雪辱を果たした26歳は表彰式で感慨深げに喜びを口にした。
「今は言葉にできません。何度も何度も惜しいところまで来ては優勝を飾れないということがありました。そしてやっと全米の素晴らしい優勝トロフィーを手にすることができます。困難なことがたくさんあった2~3週間でしたが、ここまでくることができました。本当にこの優勝には大きな意味があります」
一方、準々決勝で世界女王のイガ・シフィオンテク(ポーランド)を破るなど快進撃を見せたものの四大大会初優勝に一歩届かなかったペグラは素直にサバレンカを称賛。「彼女はハードコートのベストプレーヤーの1人であることは間違いありません」としつつ、「何とか反撃して接戦に持ち込みました。残念な結果ですが、我ながらいい試合だったと思います」と充実の表情で決勝戦を振り返った。
文●中村光佑
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