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18歳のホープ、内藤祐希がグランドスラム予選初挑戦で白星! 男子はシードの付いた2人が初戦で消える波乱【全豪オープン予選・第3日】

スマッシュ編集部

2020.01.16

グランドスラム予選初挑戦で白星を挙げた18歳の内藤祐希(写真は19年全日本選手権)。写真=山崎賢人(THE DIGEST写真部)

 テニスのグランドスラム第1戦、オーストラリアンオープン(全豪オープン)は1月16日(木)、メルボルンで男女シングルス予選の1、2回戦が行なわれた。

 日本勢でただ一人、2回戦に登場した村松千裕(グラムスリー/WTA228位)は、ドイツのA・ロットナーと対戦。156位と格上のロットナーに対し、GS予選初出場の村松は善戦するも、3-6、7-5、2-6で力尽きた。2時間10分に及ぶ激戦だった。

 1回戦では日本女子の健闘が光った。中でも注目は、GS予選に初めて挑戦した18歳の内藤祐希(亀田製菓)。第25シードのA-L・フリードサム(ドイツ)に6-3、7-5、終盤の接戦を制して1時間33分で勝利し、初陣を飾った。

 内藤はジュニア時代の18年に全仏オープンjr.ダブルス準優勝、ユース五輪混合複金メダルなどの実績を残し、昨年プロ転向したホープ。スピンの効いた強打を武器に、ITFワールドツアーで5勝を荒稼ぎし、ランキングを19年初めの625位から188位(現在)へと急上昇させている。初めてのGS挑戦で本戦入りの快挙なるか、あと2試合、目が離せない。

 予選第2シードの日比野菜緒(ブラス)と、全米本戦経験者の日比万葉(グラムスリー)も2回戦に駒を進めた。日比野はE-S・リャン(台湾)に6-1、4-6、6-3、日比はM・フレッチ(ポーランド)に6-2、4-6、6-4と苦しんだが、最後は振り切った。
 
 男子1回戦には1桁シードが付いたダニエル太郎(エイブル/第8シード)と添田豪(GODAI/第9シード)が登場したが、共にストレート負けでまさかの初戦敗退となった。

 ATP109位のダニエルと155位のN・ミロジェビッチ(セルビア)の試合は、前日の降雨順延のため5-5から再開されたが、ダニエルはいきなり2ゲームを落とすと、第2セットも第1ゲームでサービスダウンを喫する悪い流れにハマり、5-7、4-6で敗退した。

 このところ好調で、110位までランクを戻しているベテランの添田は、202位のM・トルンゲリッティ(アルゼンチン)と対戦。サービスゲームを4度ブレークされ、自身も2つブレークを返したものの、4-6、4-6と差を詰められなかった。

 明日は男女予選の2回戦と3回戦(決勝)が行なわれる。日本勢では5選手が2回戦に登場する。

■1/17(金)の日本人選手のスケジュール 現地時間10時開始
・1573Arena 1試合目/守屋宏紀(北日本物産)対 S・ディエス[23](カナダ)
・コート5 1試合目/日比万葉(グラムスリー)対 L・フェルナンデス(カナダ)
・コート7 1試合目/内藤祐希(亀田製菓)対 L・アルアバレナ(スペイン)
・コート11 1試合目/日比野菜緒[2](ブラス)対 Y・ユアン(中国)
・コート19 1試合目/奈良くるみ[27] (安藤証券)対 D・ラオ(アメリカ)

構成●スマッシュ編集部

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