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米大統領選結果に女子テニス界から不満の声!重鎮ナブラチロワは「トランプは女性の味方ではありません」<SMASH>

スマッシュ編集部

2024.11.08

以前からトランプ氏に対して批判的だった元世界女王ナブラチロワが米大統領選の結果を受けて不満を露わにした。(C)Getty Images

 アメリカ大統領選で、共和党候補のドナルド・トランプ前大統領が民主党候補のカマラ・ハリス副大統領に勝利した。彼の支持者であるイーロン・マスク(テスラ、スペースXのCEOであり、Xの所有者)は、「ゲーム、セット、マッチ」とテニス用語を使って早々に勝利宣言。一方テニス界からは、トランプ氏の2期目に対して悲観的なメッセージが発信されている。

 なかでも強い反応を示したのが、グランドスラム優勝18回を誇る女子テニスのレジェンド、マルチナ・ナブラチロワ(アメリカ)だ。故郷のチェコスロバキアを離れ、1975年にアメリカへ亡命した68歳は、以前からソーシャルメディアでたびたびトランプを非難しており、今回の選挙に向け民主党への投票を呼びかけてきた。反トランプの理由はこのように表現している。

「私は全体主義の権威主義国家で育ちましたが、今もこれからも、そんな体制に賛成しません。トランプは女性の味方ではありません。性的暴行犯であり、加害者であり、トランスジェンダーのすべてに反対しています。大きな違いです。私はトランスの人々を支持しますが、女性の性に基づいた空間に男性の身体を置くことは支持しません。単純なことです」

 開票から一夜開けると、レジェンドはXへの投稿にショックを露わにした。

「トランプが勝ちました。恐怖と怒りが勝ちました。そして人種差別的な家父長制として生まれた国は、疑いの余地なく、今でも人種差別的な家父長制であることを証明しました。これがいつ真実でなくなるのかはわかりません……」
 
 また、現役女子トップ選手のココ・ガウフ(アメリカ/世界ランク3位)も選挙結果に衝撃を受けたひとりだ。

 選挙前、20歳のスターは『ザ・ナショナル』紙のインタビューで「今は私たちの国にとって厳しい時期であり、極めて重要な時期。私にできるのは、人々に投票し声を上げるよう促すことだけです。特に私の世代には、投票の力を理解していない人がたくさんいます」とコメント。選挙中はカマラ・ハリス氏を声高に支持しつつ、若者の投票率向上を促していた。

 ガウフにとってもやはりトランプ勝利のショックは大きく、この厳しい時期を乗り越えられるよう、神に助けを求めるようとインスタグラムで呼びかけている。

「特に今日のような困難な時期に、自分がどう感じているかを自分自身で感じてください。心配事があれば神に頼ってください。神は最高の力です。それを覚えておいてください」

 なお、ガウフは選挙期間中の母国滞在は叶わず、現在開催中の女子ツアー最終戦「WTAファイナルズ」(サウジアラビア・リヤド)に出場。グループステージで、ジェシカ・ペグラ(アメリカ/同6位)とイガ・シフィオンテク(ポーランド/同2位)を破り、準決勝進出を決めている。

構成●スマッシュ編集部

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