男子テニス国別対抗戦「デビスカップ(デ杯)・ファイナルズ・ノックアウトステージ」(11月19日~24日/スペイン・マラガ/インドアハードコート)は最終日の現地24日に決勝を実施。イタリアがオランダを2勝0敗で下し、殊勲の大会連覇を成し遂げた。
ノックアウトステージは8カ国によるトーナメント形式。各対戦ではシングルス2試合とダブルス1試合が行なわれ、先に2勝した方が勝利となる。
世界1位のヤニック・シナーを擁する前回優勝のイタリアは準々決勝でアルゼンチン、準決勝でオーストラリアを破って2年連続の決勝へ進出。対するオランダは、今大会で現役引退のラファエル・ナダル(元1位)が率いるスペインとの準々決勝を制すと、準決勝ではドイツに勝利し、初のデ杯決勝へ駒を進めていた。
迎えた決勝戦、第1試合のシングルスでイタリアは元世界6位のマテオ・ベレッティーニ(現35位)を投入し、ボティック・ファンデザンツフープ(同80位)に6-4、6-2で快勝。第2試合では今季だけで四大大会2勝を含むツアー8勝を挙げたシナーがタロン・フリークスポール(同40位)を7-6 (2)、6-2で下し、この時点でイタリアの勝利が確定。2年連続の頂点に立った。
イタリア代表のフィリッポ・ボランドリ監督(43歳/元世界25位)はATP(男子プロテニス協会)公式サイトを通じ、次のように喜びを語った。
「昨年の47年ぶりの優勝も素晴らしいものだった。今大会の初めに私は選手たちに『我々は歴史を作りたい。歴史を作り上げることは2度繰り返せる』と言った。そうなるのは数年後になるだろうと考えていたが、すぐに実現した。このチームをとても誇りに思っている」
昨年はケガでプレーできずベンチからチームの優勝を見届けたベレッティーニは、最高の仲間たちと共にコートで歓喜の瞬間を味わえたことについて、「とてもうれしい。昨年はチームを応援するためにここにいたが、今年は自分で勝利をもたらせた。この強力なチームで、トロフィーを獲得できて本当にうれしい」とコメント。
そしてエースとしてチームを牽引したシナーは「素晴らしい1年だった」と今季を振り返りつつ、「チーム全体をとても誇りに思う。このトロフィーを手にできたのは、多くの努力の賜物だ。今日はとてもタフな1日だった。何が起きてもおかしくないからね」と充実の表情で締めくくった。
一方快進撃を続けてきたオランダは大会初制覇にあと一歩届かず。
エース対決に敗れたフリークスポールは「(僕が)ハイレベルの試合をする以外に方法はなかった。この(高い)レベルかつ自信に満ちたヤニック(シナー)と対戦して勝つなんて、信じられないほど難しいことだ。そんな中でも全力を尽くそうとして、第1、2セットの序盤ではそれなりに力を発揮できたと思うが、第1セットはアンフォーストエラーがたった3本しかなかったのに、それでも落としてしまった」と試合内容を振り返りながら悔しさをにじませた。
文●中村光佑
【動画】ベレッティーニが先勝しシナーが優勝を決める! イタリア対オランダのデ杯決勝ハイライト
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ノックアウトステージは8カ国によるトーナメント形式。各対戦ではシングルス2試合とダブルス1試合が行なわれ、先に2勝した方が勝利となる。
世界1位のヤニック・シナーを擁する前回優勝のイタリアは準々決勝でアルゼンチン、準決勝でオーストラリアを破って2年連続の決勝へ進出。対するオランダは、今大会で現役引退のラファエル・ナダル(元1位)が率いるスペインとの準々決勝を制すと、準決勝ではドイツに勝利し、初のデ杯決勝へ駒を進めていた。
迎えた決勝戦、第1試合のシングルスでイタリアは元世界6位のマテオ・ベレッティーニ(現35位)を投入し、ボティック・ファンデザンツフープ(同80位)に6-4、6-2で快勝。第2試合では今季だけで四大大会2勝を含むツアー8勝を挙げたシナーがタロン・フリークスポール(同40位)を7-6 (2)、6-2で下し、この時点でイタリアの勝利が確定。2年連続の頂点に立った。
イタリア代表のフィリッポ・ボランドリ監督(43歳/元世界25位)はATP(男子プロテニス協会)公式サイトを通じ、次のように喜びを語った。
「昨年の47年ぶりの優勝も素晴らしいものだった。今大会の初めに私は選手たちに『我々は歴史を作りたい。歴史を作り上げることは2度繰り返せる』と言った。そうなるのは数年後になるだろうと考えていたが、すぐに実現した。このチームをとても誇りに思っている」
昨年はケガでプレーできずベンチからチームの優勝を見届けたベレッティーニは、最高の仲間たちと共にコートで歓喜の瞬間を味わえたことについて、「とてもうれしい。昨年はチームを応援するためにここにいたが、今年は自分で勝利をもたらせた。この強力なチームで、トロフィーを獲得できて本当にうれしい」とコメント。
そしてエースとしてチームを牽引したシナーは「素晴らしい1年だった」と今季を振り返りつつ、「チーム全体をとても誇りに思う。このトロフィーを手にできたのは、多くの努力の賜物だ。今日はとてもタフな1日だった。何が起きてもおかしくないからね」と充実の表情で締めくくった。
一方快進撃を続けてきたオランダは大会初制覇にあと一歩届かず。
エース対決に敗れたフリークスポールは「(僕が)ハイレベルの試合をする以外に方法はなかった。この(高い)レベルかつ自信に満ちたヤニック(シナー)と対戦して勝つなんて、信じられないほど難しいことだ。そんな中でも全力を尽くそうとして、第1、2セットの序盤ではそれなりに力を発揮できたと思うが、第1セットはアンフォーストエラーがたった3本しかなかったのに、それでも落としてしまった」と試合内容を振り返りながら悔しさをにじませた。
文●中村光佑
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