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ジョコビッチに隙があるならば…。戦略家の西岡良仁が過去の対戦を生かし、リベンジに挑む!【全豪オープン・5日目スケジュール】

スマッシュ編集部

2020.01.23

デビスカップの雪辱なるか。西岡良仁(左)がジョコビッチ(右)に挑む。写真=山崎賢人(THE DIGEST写真部)

 全豪オープン5日目の1月24日(金)は、男女シングルス3回戦などを実施。メインコートであるロッドレーバーアリーナの第3試合には、西岡良仁対N・ジョコビッチのカードが組まれた。世界ランキング71位の西岡が、前年覇者で同2位のジョコビッチにどこまで迫れるか、日本のファンの期待が高まる。

 西岡の武器はコートカバーやショットのバリエーションもあるが、それらをどう組み合わせると有効か、頭脳的な戦略に特に長けている。ランキングに差はあるが、西岡はジョコビッチを崩す方法を頭に描けているようで、思わぬ番狂わせもあるかもしれない。

 両者の過去の対戦は一度だけ。昨年11月のデビスカップで当たり、西岡が1-6、2-6で完敗している。しかし戦略家の西岡にとっては、直近の試合でジョコビッチのテニスを体感できたことは大きい。強さと共に、どこに隙があるかもイメージできたからだ。

 西岡はジョコビッチについて「自分からプレーするよりも、(相手に)やらされるのが好きではない」と分析。「僕は長いラリーが得意なので、我慢しつつ、少し考えさせることができれば展開も変わってくる」と語る。
 
 デ杯では初めての対戦とあって、どのくらいできるか思い切りぶつかったという西岡。それは相手を見て効果的な組み立てを練る西岡本来のテニスではなかった。「焦って攻め急ぎ、ミスしてしまった」という反省から、今度はじっくりと展開を作るつもりだ。

 西岡はデ杯以降、G・モンフィス(10位)、P・クエバス(45位)、N・バシラシビリ(26位)、L・ジェレ(40位)、D・エバンス(32位)と格上を立て続けに破り、No.1のR・ナダルとも接戦を演じている。「トップの選手と試合できている状況が、僕を成長させてくれている」と言うように、今の西岡の力は71位よりも上にあると見ていい。

 グランドスラム16回目の挑戦にして、初の3回戦進出を果たした西岡。さらにその記録を伸ばすことを期待したい。

■1月24日(金)の主な試合スケジュール 

◎デイセッション(第1試合開始時間/現地11時・日本時間9時)
【ロッドレーバーアリーナ】
第1試合:A・バーティー[1](オーストラリア)対E・リバキナ[29](カザフスタン)
第2試合:Q・ワン[27](中国)対S・ウィリアムズ[8](アメリカ)
第3試合:西岡良仁(ミキハウス)対N・ジョコビッチ[2](セルビア)

【コート7】
第2試合:日比野菜緒/二宮真琴(ブラス/橋本総業HD)対L・フラデカ/A・クレパック[11](チェコ/スロベニア)

【コート15】
第4試合:青山修子/柴原瑛菜[10](近藤乳業/橋本総業HD)対D・コリンズ/A・ロソルスカ(アメリカ/ポーランド)※現地15:30以降

◎ナイトセッション(第1試合開始時間/現地19時・日本時間17時)
【ロッドレーバーアリーナ】
第1試合:大坂なおみ[3](日清食品)対C・ガウフ(アメリカ)
第2試合:J・ミルマン(オーストラリア)対R・フェデラー[3](スイス)

構成●スマッシュ編集部

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