海外テニス

ジョコビッチが四大大会通算出場記録で単独トップに!全豪オープンで優勝すればさらなる大記録更新も<SMASH>

スマッシュ編集部

2025.01.17

フェデラーやナダルといったかつてのライバルたちの記録を次々と塗り替えているジョコビッチが、現在開催中の全豪オープンで新たな記録を打ち立てた。(C)Getty Images

 メルボルンで開催中のテニス四大大会「全豪オープン」(1月12日~26日/ハードコート)男子シングルス2回戦で、元世界1位のノバク・ジョコビッチ(セルビア)が予選勝者の21歳ハイメ・ファリア(ポルトガル/世界ランク125位)を6-1、6-7(4)、6-3、6-2で下し、3回戦へ駒を進めた。

 この試合はジョコビッチにとって四大大会通算430試合目。ロジャー・フェデラー(スイス)に並んでいた最多記録を更新し、単独最多記録の樹立となった。430試合で挙げた379勝ももちろん最多だ。グランドスラム勝率は8割8分1厘となった。

 全豪オープンは、ジョコビッチがとりわけ得意にしてきた大会でもある。

 過去10回優勝しているだけでなく、昨年の準決勝でヤニック・シナー(イタリア/同1位)に敗れるまで33連勝という最多記録も持っている。今回はかつてのライバル、アンディ・マリー(イギリス)をコーチとして帯同する初めての大会で、1、2回戦とも1セットを失ったとはいえ順当に勝利。もし、このまま頂点に立てば、自身が保持する膨大な記録リストに新たな大記録が追加されることになる。なかでも特筆すべきは2つの四大大会記録だろう。
 
 1つはなんといっても通算優勝回数だ。25回目のメジャータイトル獲得は、男女を通じて最多となる。すでにフェデラーの20回、ラファエル・ナダル(スペイン)の22回を上回る24回の優勝を果たしているが、ついにマーガレット・コート(オーストラリア)を抜く。男女ともに誰も到達したことのない数字だ。また全豪オープンでは11回目の優勝となり、男子シングルスでは2位のフェデラー(6回)をさらに引き離し、男女を通じて最多に並ぶ。

 もう1つの大記録は、四大大会での最年長優勝。1972年にケン・ローズウォール(オーストラリア)が全豪オープンで達成した37歳2カ月での優勝を6カ月ほど更新する。

 ちなみに、その他のグランドスラム大会では、最年長優勝記録の2つがすでにジョコビッチのものだ。「全仏オープン」は2023年の3度目のタイトルを36歳で、「全米オープン」は同じく2023年の4度目のタイトルを36歳3カ月で獲得。なお、ウインブルドンは最年長優勝者のフェデラーと同じ35歳で取っているが、ジョコビッチの方が10カ月ほど若かった。

 果たしてジョコビッチはこのまま勝ち抜き、さらなる記録更新を成し遂げるのか。メルボルンでの戦いぶりに世界中のテニスファンが注目している。

構成●スマッシュ編集部

【画像】全豪オープン2025で熱戦を繰り広げるジョコビッチら男子選手たちの厳選写真!

【関連記事】ジョコビッチのコーチを引き受けたマリーが理由を明かす「とてもユニークな機会かつ経験だと思った」<SMASH>

【関連記事】シーズン開幕戦で好発進のジョコビッチ!豪シリーズ初の家族帯同で「愛とエネルギーを与えてくれている」と充実感<SMASH>
 
NEXT
PAGE
【動画】ジョコビッチが記録更新を果たした「全豪OP2025」2回戦ハイライト