連日熱戦が繰り広げられているテニス四大大会「全豪オープン」。テニス界きっての"おしどり夫婦"の活躍ぶりにファンからも熱視線が注がれている。

　男子元世界ランキング６位でノーシードのガエル・モンフィス（フランス／現41位／38歳）と、女子元３位で第28シードのエリナ・スビトリーナ（ウクライナ／現27位／30歳）が揃ってシングルスベスト16進出を果たしたのだ。

　前哨戦の「ASBクラシック」（ハード／ATP250）で1990年のATP（男子プロテニス協会）ツアー創設以来史上最年長でのツアータイトルを獲得したモンフィスの勢いが、全豪オープンでも止まらない。

　１回戦で同胞のジョバンニ・ぺチ・ペリカール（同30位）、２回戦でダニエル・アルトマイヤー（ドイツ／同101位）を下すと、現地１月19日の３回戦では第４シードのテイラー・フリッツ（アメリカ／同４位）に3-6、 7-5、7-6 (1)、6-4で勝利。ちなみに38歳４カ月での全豪ベスト16入りは、同大会がメルボルン・パークで開催されるようになった1988年以降では、ロジャー・フェデラー（スイス／元１位）の38歳５カ月に次ぐ史上２番目の年長記録となる。

　試合後の会見でモンフィスは現役でプレーし続ける意義を次のように語った。

「現役を続けることの意義は、世界最高の選手たちと大きなスタジアムで、たくさんのエネルギーを与えてくれる観客の前で、今日みたいな（素晴らしい）試合をプレーすることだ。この年齢でこのような感動を味わい続けられるのは幸運だと思う」
  　夫の活躍を受けてスビトリーナも発奮。全豪１回戦でソラナ・シルステア（ルーマニア／71位）、２回戦ではキャロライン・ドルハイド（アメリカ／83位）を破ると、同19日の３回戦では昨年だけで全仏オープンとウインブルドンの２度四大大会準優勝を飾っている第４シードのジャスミン・パオリーニ（イタリア／４位）に2-6、6-4、6-0の逆転勝利を収め、４回戦へ駒を進めた。

　試合後のオンコートインタビューでスビトリーナは「夫の勝利に刺激を受けたと言いたいけど、第1セットのプレーがひどかったから、本当に刺激を受けたかどうかはわからないわ」と冗談交じりに試合を振り返っている。

　ベスト８入りを懸け、４回戦でモンフィスは第21シードのベン・シェルトン（アメリカ／同20位）と、スビトリーナはノーシードのベロニカ・クデルメトワ（ロシア／同75位）と対戦する。次戦も"おしどり夫婦"の奮闘を期待したい。

文●中村光佑

【画像】全豪オープン2025で熱戦を繰り広げるモンフィスら男子選手たちの厳選写真！

【画像】全豪オープン2025で熱戦を繰り広げるスビトリーナら女子選手たちの厳選写真！

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