現在後半戦を迎えているテニス四大大会「全豪オープン」(オーストラリア・メルボルン)は、1月21日(火)から車いす部門が開幕する。男子シングルスでは大会連覇を狙う18歳の小田凱人(世界ランキング1位)が第1シードで登場し、主催者推薦で出場のアンダーソン・パーカー(オーストラリア/同36位)と対戦する。連日現地から熱戦の模様を生中継している『WOWOW』では、小田に単独インタビューを実施。ここではパリ・パラリンピックの金メダリストでもある車いすテニス界の若き王者のインタビューを紹介しよう。
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Q:小田選手は車いすテニスを世界中に広めたい・変えたいという思いを持っていて、間違いなく日本の中でも変化があったと思いますがいかがですか?
小田:まだまだかなとは思います。変わってきてはいるけど、もっと変えていけると思います。だいぶ(変化してきた)実感はありますけど、最初の波がきた感じですね。パラリンピックでビッグウェーブがきて、今年どこかのタイミングですごい波を起こしたいですね。波は誰かに任せるのではなく自分で作る感覚で、男子はすごく(勢い)がありますけど、その中でも自分が先陣を切って 新しいことにチャレンジして勝つというのが今のモチベーションです。
Q:.若い頃に「自分は人と感覚が違うんだ」とおっしゃっていて、どんどんネットにつく新しいテニスを披露してくれましたが、周りも変化してきました。どのようにお考えですか?
小田:年末の最後の試合や、先週の前哨戦(メルボルン車いすオープン)でもそこ(変化)は感じています。皆が前にくるので、男子は特に変わってきたなと思います。『リターンで前に入ってきて打つ』というのが主流っぽくなってきていますけど、クオリティの部分で言ったらまだ僕の方が速いのかなと思います。ここからリターンで取られるようになるので、サーブのスピードとスピン量が上がるのかなと思っています。1個変わることで、サーブも変わるし、前に出てくるということはパス打つ選手も増えるし、良い歯車が回る気がしているので、競い合いたいなと思います。
Q:.車いすテニスのサービスをどこまで進化させていきたいですか?
小田:スピードは200㎞いきたいですね。いけると思うんですよね。今の段階で170㎞ちょっとで、ピークではないので、ピークがきたときにはそのぐらいはいける気はしています。200㎞に向けて頑張るというよりも、進化の過程で200㎞が出たらいいです。爪痕を残したいです。
Q:.以前はサッカーのPKをイメージしてサービスを打っていたとおっしゃっていましたが、サービスに変化はありましたか?
小田:最近はサービスの球種を隠すことを覚えました。隠すというか、今までは最初の方で手札を出していた感じがあったので、大事なときまで取っておくというのが身についてきました。試合の中でこのサーブは2セット目に入ってから使おうという感じです。1ポイント取っていくというよりもゲームを通して戦うというのをちょっとずつ学んでいます。
Q:.次の目指すところはどこですか?
小田:今年からは「表現する人」になりたい。自分のありのままの姿を伝えていきたいし、知ってもらいたい。全米はまだ勝ったことがないので、今年は制覇したいという気持ちはありますけど、大きなもの(目標)はない。(目標が)ないのも良いのかなと思っていて、今自分がやりたいことをやっていって、2年後・3年後どうなっていくかを楽しみたいです。今年は、サーブのスピードや自身の知名度についても、限界を決めずに行けるところまで行って、それがどこまで行けるかのチャレンジだと思います。コートだけでは出しきれない『小田凱人』という人間を表現したいです。
Q:.楽しんでプレーされていますか?
小田:毎日楽しいです。自分の中ではパラリンピックで区切っていたので、一旦ひと段落しました。パラリンピック前の方がプレッシャーがあったのですが、これからは新しいことに向かっていける気持ちがしています。
インタビュー提供●WOWOW
構成●スマッシュ編集部
【動画】小田が初優勝を飾った2024年全豪オープン決勝ハイライト
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Q:小田選手は車いすテニスを世界中に広めたい・変えたいという思いを持っていて、間違いなく日本の中でも変化があったと思いますがいかがですか?
小田:まだまだかなとは思います。変わってきてはいるけど、もっと変えていけると思います。だいぶ(変化してきた)実感はありますけど、最初の波がきた感じですね。パラリンピックでビッグウェーブがきて、今年どこかのタイミングですごい波を起こしたいですね。波は誰かに任せるのではなく自分で作る感覚で、男子はすごく(勢い)がありますけど、その中でも自分が先陣を切って 新しいことにチャレンジして勝つというのが今のモチベーションです。
Q:.若い頃に「自分は人と感覚が違うんだ」とおっしゃっていて、どんどんネットにつく新しいテニスを披露してくれましたが、周りも変化してきました。どのようにお考えですか?
小田:年末の最後の試合や、先週の前哨戦(メルボルン車いすオープン)でもそこ(変化)は感じています。皆が前にくるので、男子は特に変わってきたなと思います。『リターンで前に入ってきて打つ』というのが主流っぽくなってきていますけど、クオリティの部分で言ったらまだ僕の方が速いのかなと思います。ここからリターンで取られるようになるので、サーブのスピードとスピン量が上がるのかなと思っています。1個変わることで、サーブも変わるし、前に出てくるということはパス打つ選手も増えるし、良い歯車が回る気がしているので、競い合いたいなと思います。
Q:.車いすテニスのサービスをどこまで進化させていきたいですか?
小田:スピードは200㎞いきたいですね。いけると思うんですよね。今の段階で170㎞ちょっとで、ピークではないので、ピークがきたときにはそのぐらいはいける気はしています。200㎞に向けて頑張るというよりも、進化の過程で200㎞が出たらいいです。爪痕を残したいです。
Q:.以前はサッカーのPKをイメージしてサービスを打っていたとおっしゃっていましたが、サービスに変化はありましたか?
小田:最近はサービスの球種を隠すことを覚えました。隠すというか、今までは最初の方で手札を出していた感じがあったので、大事なときまで取っておくというのが身についてきました。試合の中でこのサーブは2セット目に入ってから使おうという感じです。1ポイント取っていくというよりもゲームを通して戦うというのをちょっとずつ学んでいます。
Q:.次の目指すところはどこですか?
小田:今年からは「表現する人」になりたい。自分のありのままの姿を伝えていきたいし、知ってもらいたい。全米はまだ勝ったことがないので、今年は制覇したいという気持ちはありますけど、大きなもの(目標)はない。(目標が)ないのも良いのかなと思っていて、今自分がやりたいことをやっていって、2年後・3年後どうなっていくかを楽しみたいです。今年は、サーブのスピードや自身の知名度についても、限界を決めずに行けるところまで行って、それがどこまで行けるかのチャレンジだと思います。コートだけでは出しきれない『小田凱人』という人間を表現したいです。
Q:.楽しんでプレーされていますか?
小田:毎日楽しいです。自分の中ではパラリンピックで区切っていたので、一旦ひと段落しました。パラリンピック前の方がプレッシャーがあったのですが、これからは新しいことに向かっていける気持ちがしています。
インタビュー提供●WOWOW
構成●スマッシュ編集部
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