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女子テニス世界1位のサバレンカ、全豪3連覇を逃しラケット破壊!「ネガティブな感情をぶつけてしまった」<SMASH>

スマッシュ編集部

2025.01.26

全豪OP決勝でキーズに敗れたサバレンカ。試合後には悔しさを抑えきれずラケットを叩き壊した。(C)Getty Images

 大会3連覇を逃した世界女王が、悔しさを抑えきれずにラケットを叩き壊した。

 2025年シーズン最初のテニス四大大会「全豪オープン」(オーストラリア・メルボルン/ハード)は現地1月25日に女子シングルス決勝を実施。第1シードのアリーナ・サバレンカ(ベラルーシ/世界ランキング1位)が、第19シードのマディソン・キーズ(アメリカ/同14位)に3-6、6-2、5-7で敗れ、惜しくも準優勝に終わった。

 ハードコートで絶対的な強さを誇り、全豪では23、24年と連覇を果たしているサバレンカ。今大会も女王らしい勝ち上がりを見せ、準々決勝で第27シードのアナスタシア・パブリチェンコワ(ロシア/同32位)、準決勝で第11シードのパウラ・バドサ(スペイン/12位)を下し、決勝に駒を進めていた。

 しかし、決勝ではキーズのアグレッシブな攻めに大苦戦。第1セットは13本のアンフォーストエラーを犯し3-6でリードを許す。第2セットでは息を吹き返し6-2でイーブンとするが、第3セットの5-6で迎えた第12ゲーム、キーズの強打に押し込まれ痛恨のブレーク。5-7で2時間2分の激闘の末に惜しくも敗退となった。
 
 ステフィ・グラフ(ドイツ)、モニカ・セレス(アメリカ)、マルチナ・ヒンギス(スイス)に次ぐ3連覇を逃したサバレンカは、キーズと握手を交わした後、自分のベンチへ戻り悔しさを爆発。ラケットをコートに激しく叩き付け、破壊してしまった。

 試合後の記者会見ではキーズとの試合を「今日は、私の日ではなかった」と振り返り、ラケットを破壊した場面を次のように語った。

「あと少しですごいことを成し遂げようとしていたから、フラストレーションは確かに感じた。テニスコートに立って戦っている時は、全て自分の思い通りにはならない。私は(表彰式で)スピーチをするために、ネガティブな感情を最後にぶつけてしまった。その感情を手放し、敬意を持って良い人間になろうとした」

 悔しい敗戦に泣いたが、「つらい敗戦の後にはきっと良い勝利があるはず」と気持ちを切り替えたサバレンカ。「これからも努力を続けて、次回もし今回と同じ状況になったら、必ず良いプレーができるようにしたい」と前を向いた。

構成●スマッシュ編集部

【動画】キーズVSサバレンカの「全豪オープン」決勝ハイライト(ラケット破壊シーンは2:58)

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