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海外テニス

松岡修造氏、デビスカップ劇的勝利の日本戦を熱く総括!「錦織選手もここまで緊張するんだ!」<SMASH>

スマッシュ編集部

2025.02.02

強豪国のイギリスを相手に劇的な勝利を収めた日本代表選手たちに松岡氏(写真右下)が熱いメッセージを送った。(C)Getty Images、スマッシュ写真部

強豪国のイギリスを相手に劇的な勝利を収めた日本代表選手たちに松岡氏(写真右下)が熱いメッセージを送った。(C)Getty Images、スマッシュ写真部

 既報の通り、男子テニスの国別対抗戦「2025デビスカップ(デ杯)」ファイナル予選1回戦の日本対イギリスは、初日が1勝1敗、2日目が2勝1敗とし、計3勝2敗で日本代表が劇的勝利を飾り、2回戦進出を果たした。

 この勝利を現地で見届けた日本テニス界レジェンドの松岡修造氏が、自身の公式インスタグラム(@shuzo_dekiru)を通じて熱き気持ちを発信している。

 かつては日の丸を背負って自身もデビスカップに出場していた松岡氏。同大会が「日本にとってどれだけ大きな意味を持つか、僕自身よく分かっている。だからこそ、今日の勝利は感無量だった」と綴り、選手たちへ熱いメッセージを送った。
 
 まず、初出場の柚木武と組んだダブルスで惜敗だった綿貫陽介を「笑顔で元気にプレーしていたが、本来得意なリターンのミスが目立ち、サーブの後にネットにつかないため、タイブレークで大事なポイントを落としてしまった」と指摘。

 とはいえ「僕は陽介のテニスが好きだ。まずはシングルスの『100位の壁』を突破してほしい。そして、錦織選手や西岡選手の”タフさ”を学んで、さらなる高みへ!」と次代のエース候補に期待を込めた。

 一方、「196cmの長身、パワーのあるサーブ、そして左利き」が強みである柚木については、「動き、判断力、体力、どれをとっても驚くほどの伸びしろがある」として「本気でツアーを回り、ダブルススペシャリストとして覚悟を決めれば、日本の大きな柱になれるはずだ!」と断言した。
 
 そして「間違いなく、今大会のMVP」と称えたのは、シングルス2勝でチームの勝利に大きく貢献した西岡良仁だ。

 2日目のジェイコブ・ファーンリー戦では、「高い軌道のショット、スライスの多用、そしてネットプレー」を駆使して相手の完璧な“ゾーン”を崩したと分析。ファーンリーの「西岡とはテニスしたくない!」という声も聞こえたという。

 試合は先に3勝したチームが勝利するデ杯。

 2勝2敗で迎えた最終試合をモノにした錦織圭に関しては「丁寧」と一言で表し、「いつもの“ファンタジスタ・錦織”のプレーは完全封印。確実に勝利を掴みにいくプレーだった。最後のサービスゲームでは、『錦織選手もここまで緊張するんだ!』と感じるほどのプレッシャーが伝わってきた」といかに試合がハードだったかを綴った。

 土壇場の踏ん張りで日本に貴重な1勝をもたらした錦織は、2月3日から始まる「ダラス・オープン」(アメリカ・ダラス/室内ハードコート/ATP500)に出場を予定。

 タフなスケジュールになるため松岡氏は「本来ならツアーに集中したいはずなのに、日本に戻り、日本のために戦ってくれた。感謝しかない」とも綴り、「間違いなく、今年中にトップ50に戻るテニスをしている。願わくば、ツアーで優勝トロフィーを掲げる姿を見たい」と殊勲の錦織に期待を込めた。

 また松岡氏はチームをけん引した添田豪監督を「選手からの信頼が素晴らしい!選手時代から錦織選手、西岡選手との絆の強さを感じる。日本チームをまとめ、前向きに導いてくれた」と称賛。チームの雰囲気が良いことも勝因の一つとして考えている。

 今回勝利した日本は今年9月にホームでドイツと対戦する。選手たちのさらなる活躍に期待がかかる。

構成●スマッシュ編集部

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