男子テニスツアーのATP250シリーズ「IEB+アルゼンチン・オープン」(2月10日~16日/アルゼンチン・ブエノスアイレス/クレーコート)は、大会最終日の現地16日にシングルス決勝を実施。期待のニューカマーとして注目を集めている18歳のジョアン・フォンセカ(ブラジル/世界ランキング99位)が、第5シードで地元勢のフランシスコ・セルンドロ(アルゼンチン/同28位)を6-4、7-6(1)で破り、殊勲のツアー初優勝を飾った。
この結果フォンセカは1990年のATP(男子プロテニス協会)ツアー創設以降、南米出身選手として史上最年少でのツアータイトルを獲得。大会後に更新される世界ランキングではキャリアハイの68位に浮上することが確定した。
昨年末に行なわれた20歳以下のシーズン最終戦「Next Gen ATPファイナルズ」を制したフォンセカは、先月の「全豪オープン」でも予選3試合を勝ち抜いて四大大会初の本戦入り。その全豪では2回戦敗退となったものの、1回戦では世界9位のアンドレイ・ルブレフ(ロシア/現10位)をストレートで破り、四大大会本戦初出場にして対トップ10初勝利を挙げるという離れ業を演じていた。
ちょうど1年前に世界648位だったランキングも今ではトップ100圏内となり、ティーンエイジャーとは思えない豪快なストロークを武器に昨年3月のプロデビューから凄まじい成長を見せているフォンセカ。今大会もトマス・マルティン・エチェベリ(アルゼンチン/同44位)、フェデリコ・コリア(アルゼンチン/同115位)、マリアノ・ナボーネ(アルゼンチン/同47位)、ラスロ・ジェレ(セルビア/同112位)といったツアー屈指の実力者たちを次々と撃破して決勝へ駒を進めていた。
迎えたセルンドロとの決勝は火花を散らす激しい攻防が繰り広げられるも、フォンセカが2度のブレークを奪って第1セットを先取。第2セットでもゲームを優位に進めたフォンセカはサービング・フォー・ザ・チャンピオンシップを2度落としながらもタイブレークで見事に立て直し、1時間45分で勝利を収めた。
なおこの試合でフォンセカは26本のウィナーを記録。そのうちフォアハンドのウィナーは17本で、セルンドロの16本を上回った。持ち味を大いに発揮して最高の形で大会を締めくくった18歳の新星は試合後のインタビューで応援してくれたファンへの謝意を示すとともに、日々テニスをプレーできていることへの感謝を口にした。
「信じられない1週間だった。ここアルゼンチンでもブラジルの応援団がいてくれたことが、ただただ驚きだった。母国の人々からのサポートを受けられるのは、どんな選手にとっても夢のようなことで、今この瞬間を生きていることが信じられないほどだ。家族や友人、スポンサーの皆さんに感謝を伝えたい。
僕の夢はとにかくテニスをプレーすること。もちろん世界1位になりたいし、四大大会優勝や(他の大会での)ツアータイトルも欲しい。でも一番の夢はテニスをプレーすることだから、それを叶えられていることが最高だ」
成長著しいフォンセカの今後が非常に楽しみだ。近い将来での四大大会初優勝も期待できるかもしれない。
文●中村光佑
【動画】フォンセカVSセルンドロの「IEB+アルゼンチン・オープン」決勝ハイライト
【画像】フォンセカはじめ、全豪オープン2025で熱戦を繰り広げる男子選手たちの厳選写真!
【関連記事】チチパスが20歳以下の大会「Next Gen」優勝の18歳フォンセカを大絶賛!「次の数シーズンで大きなことを成し遂げると思う」<SMASH>
この結果フォンセカは1990年のATP(男子プロテニス協会)ツアー創設以降、南米出身選手として史上最年少でのツアータイトルを獲得。大会後に更新される世界ランキングではキャリアハイの68位に浮上することが確定した。
昨年末に行なわれた20歳以下のシーズン最終戦「Next Gen ATPファイナルズ」を制したフォンセカは、先月の「全豪オープン」でも予選3試合を勝ち抜いて四大大会初の本戦入り。その全豪では2回戦敗退となったものの、1回戦では世界9位のアンドレイ・ルブレフ(ロシア/現10位)をストレートで破り、四大大会本戦初出場にして対トップ10初勝利を挙げるという離れ業を演じていた。
ちょうど1年前に世界648位だったランキングも今ではトップ100圏内となり、ティーンエイジャーとは思えない豪快なストロークを武器に昨年3月のプロデビューから凄まじい成長を見せているフォンセカ。今大会もトマス・マルティン・エチェベリ(アルゼンチン/同44位)、フェデリコ・コリア(アルゼンチン/同115位)、マリアノ・ナボーネ(アルゼンチン/同47位)、ラスロ・ジェレ(セルビア/同112位)といったツアー屈指の実力者たちを次々と撃破して決勝へ駒を進めていた。
迎えたセルンドロとの決勝は火花を散らす激しい攻防が繰り広げられるも、フォンセカが2度のブレークを奪って第1セットを先取。第2セットでもゲームを優位に進めたフォンセカはサービング・フォー・ザ・チャンピオンシップを2度落としながらもタイブレークで見事に立て直し、1時間45分で勝利を収めた。
なおこの試合でフォンセカは26本のウィナーを記録。そのうちフォアハンドのウィナーは17本で、セルンドロの16本を上回った。持ち味を大いに発揮して最高の形で大会を締めくくった18歳の新星は試合後のインタビューで応援してくれたファンへの謝意を示すとともに、日々テニスをプレーできていることへの感謝を口にした。
「信じられない1週間だった。ここアルゼンチンでもブラジルの応援団がいてくれたことが、ただただ驚きだった。母国の人々からのサポートを受けられるのは、どんな選手にとっても夢のようなことで、今この瞬間を生きていることが信じられないほどだ。家族や友人、スポンサーの皆さんに感謝を伝えたい。
僕の夢はとにかくテニスをプレーすること。もちろん世界1位になりたいし、四大大会優勝や(他の大会での)ツアータイトルも欲しい。でも一番の夢はテニスをプレーすることだから、それを叶えられていることが最高だ」
成長著しいフォンセカの今後が非常に楽しみだ。近い将来での四大大会初優勝も期待できるかもしれない。
文●中村光佑
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