男子テニスツアーのATP500シリーズ「カタール・エクソンモービル・オープン」(2月17日~22日/カタール・ドーハ/ハードコート)は、大会最終日の現地22日にシングルス決勝を実施。第5シードのアンドレイ・ルブレフ(ロシア/世界ランク10位/27歳)が、第8シードのジャック・ドレイパー(イギリス/同16位/23歳)を7-5、5-7、6-1で下し、ツアー17勝目を飾った。
2009年から昨年までATP250シリーズとして行なわれていた同トーナメントは今年からATP500にグレードアップ。ルブレフは格上げ前の20年に優勝しており、ドーハでのタイトル獲得は今回が2度目となる。意外にも彼が同じツアー大会を2度優勝するのはキャリアで初めてのことなのだ。
先月出場した四大大会「全豪オープン」で初戦敗退を喫すなど苦しい時期が続いていたルブレフだったが、2月に入ってからは「オクシタニー・オープン」(ATP250)でベスト4、「ABNアムロ・オープン」(ATP500)でベスト8と復調の兆しを見せている。
今大会はアレクサンダー・バブリク(カザフスタン/同48位)、ヌーノ・ボルジェス(ポルトガル/同39位)、アレックス・デミノー(オーストラリア/同8位)、フェリックス・オジェ-アリアシム(カナダ/同23位)らツアー屈指の実力者たちを破って決勝へ駒を進めていた。
過去3勝0敗と相性の良いドレイパーとの顔合わせとなった決勝戦、ルブレフは激しい打ち合いの中でも冷静さを保ち、第12ゲームでブレークを奪って7-5で第1セットを先取。第2セットは接戦の末に5-7で落としたものの、ファイナルセットではルブレフが相手に1ゲームしか与えない完璧なプレーを見せ、2時間4分で試合を締めた。
ルブレフのツアー優勝は昨年5月の「ムチュア・マドリード・オープン」(ATP1000)以来約9カ月ぶり。ATP500シリーズを制すのは22年2月の「ドバイ選手権」以来およそ3年ぶりで、同カテゴリーでは通算6度目のタイトル獲得となった。試合後のインタビューでルブレフはプレー内容を振り返りつつ、次のように喜びを語った。
「本当に素晴らしい気分だ。同じ大会で2回優勝したのは今回が初めてだから、本当にうれしい。僕たちは2人とも、準決勝までの2試合がフルセットで遅い時間まで続いたから、かなり疲れていた。とても厳しい状況だったけど、なんとか良いレベルでプレーができた。第2セットを落とした時は、一度気持ちを切り替えて、より自由にプレーすることを心掛けた。自分のプレーには満足している」
そして最後には「精神的にも良い状態を保てたし、フラストレーションをコントロールできた。イライラした瞬間があってもすぐにリセットして、同じ強度でプレーし続けることができた。それが(試合の中で)一番大事なことだと思う」とコメント。課題とされてきたメンタル面の改善が良い結果につながったと強調した。
なおトップ10陥落目前だったルブレフは大会後に更新される世界ランキングで9位に浮上することが確定。一方、惜しくもツアー3勝目を逃したドレイパーも自己最高位の12位へランクアップすることが決まった。
文●中村光佑
【動画】ルブレフVSドレイパーのカタールOP決勝ハイライト
【連続写真】身体の使い方が超人的なルブレフのサービス「30コマの超連続写真」
【関連記事】ルブレフがシナーを擁護し、不明瞭なドーピング規定に苦言「もう少しわかりやすいシステムであるべきだ」<SMASH>
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先月出場した四大大会「全豪オープン」で初戦敗退を喫すなど苦しい時期が続いていたルブレフだったが、2月に入ってからは「オクシタニー・オープン」(ATP250)でベスト4、「ABNアムロ・オープン」(ATP500)でベスト8と復調の兆しを見せている。
今大会はアレクサンダー・バブリク(カザフスタン/同48位)、ヌーノ・ボルジェス(ポルトガル/同39位)、アレックス・デミノー(オーストラリア/同8位)、フェリックス・オジェ-アリアシム(カナダ/同23位)らツアー屈指の実力者たちを破って決勝へ駒を進めていた。
過去3勝0敗と相性の良いドレイパーとの顔合わせとなった決勝戦、ルブレフは激しい打ち合いの中でも冷静さを保ち、第12ゲームでブレークを奪って7-5で第1セットを先取。第2セットは接戦の末に5-7で落としたものの、ファイナルセットではルブレフが相手に1ゲームしか与えない完璧なプレーを見せ、2時間4分で試合を締めた。
ルブレフのツアー優勝は昨年5月の「ムチュア・マドリード・オープン」(ATP1000)以来約9カ月ぶり。ATP500シリーズを制すのは22年2月の「ドバイ選手権」以来およそ3年ぶりで、同カテゴリーでは通算6度目のタイトル獲得となった。試合後のインタビューでルブレフはプレー内容を振り返りつつ、次のように喜びを語った。
「本当に素晴らしい気分だ。同じ大会で2回優勝したのは今回が初めてだから、本当にうれしい。僕たちは2人とも、準決勝までの2試合がフルセットで遅い時間まで続いたから、かなり疲れていた。とても厳しい状況だったけど、なんとか良いレベルでプレーができた。第2セットを落とした時は、一度気持ちを切り替えて、より自由にプレーすることを心掛けた。自分のプレーには満足している」
そして最後には「精神的にも良い状態を保てたし、フラストレーションをコントロールできた。イライラした瞬間があってもすぐにリセットして、同じ強度でプレーし続けることができた。それが(試合の中で)一番大事なことだと思う」とコメント。課題とされてきたメンタル面の改善が良い結果につながったと強調した。
なおトップ10陥落目前だったルブレフは大会後に更新される世界ランキングで9位に浮上することが確定。一方、惜しくもツアー3勝目を逃したドレイパーも自己最高位の12位へランクアップすることが決まった。
文●中村光佑
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