このあまりにも突然で痛ましいニュースに世界中が衝撃と悲しみに暮れている。
ロサンゼルスに住む世界テニスランキング4位の大坂なおみとコビーは、かねてから親交があり、昨年の全米オープンでは家族席で観戦する姿があった。
大坂はこのニュースを受け、自身のSNSで、コビーへの思いを長文で発信した。
「親愛なる兄へ
どうすればいいかわからないので、この手紙を書いています。
あなたがあなたらしくいてくれたことに感謝をしています。
世界中の人たちに感動を与えてくれてありがとう。
どれほど多くの人の心に触れたのかわからないでしょうが、人々を鼓舞してくれてありがとう。
とても謙虚で、偉そうに振舞わないでいてくれてありがとう。
私がつらい敗戦をした時には、気遣ってくれて、励ましてくれてありがとう。
“大丈夫?”とメッセージを送ってくれてありがとう。
あなたは私の頭が時々ぐちゃぐちゃになるのを知っていたものね。
短い時間で色々と教えてくれてありがとう。
私はあなたを知ることができて幸運でした。
存在してくれてありがとう。
あなたは永遠に私の兄で、メンターで、インスピレーションを与えてくれる人です。
愛しています」
コビーは「Legacy and the Queen」という本を執筆しており、孤児院出身のテニス選手が活躍するという内容で、その本を大坂にプレゼントしたというエピソードもある。大坂のインスタグラムにはテニスコートで2人が笑顔で肩を組む写真が公開されている。ラケットを持ち、笑顔は素晴らしく輝いている。
親交深かっただけに、大坂の悲しみは計り知れない。
構成●スマッシュ編集部