昨シーズン限りで現役を引退した男子テニス界のレジェンド、ラファエル・ナダル(スペイン)が、元世界1位のアンディ・ロディック(アメリカ)の『YouTubeチャンネル』に登場し、ビッグ3時代の秘話を明かした。
ナダルは、対ロジャー・フェデラー(スイス)と対ノバク・ジョコビッチ(セルビア)では、明確に戦術を使い分けていたと話し、フェデラーとの試合はまるでチェスのようだったと振り返っている。
フェデラーが初めて四大大会を制した2003年ウインブルドンから、ジョコビッチが最後に四大大会を制した2023年の全米オープンまで、計81のグランドスラム大会のうちビッグ3の優勝は計66回にのぼる。そのうちナダルが手にしたのはちょうど1/3の22回。しのぎを削った3人は、テニス史に残る数々の名勝負を繰り広げながらタイトルを分け合ってきた。
ナダルが2人のライバルとの戦い方を明かしたのは、2003年全米オープン覇者のロディックがホストを務める『サーブド・ウィズ・アンディ・ロディック』の動画だ。さまざまなテーマのうちの1つとして、フェデラー&ジョコビッチに対する戦術について詳しく話した。
「ロジャーとの対戦の方が、戦略はより明確だった。僕は一つのことを、彼は別のことをやろうとしていた。僕は常に彼のバックハンドを殺そうとしていた。たとえダウンザラインを打つチャンスがあったとしても、打つのは2つの場合だけだと自分に言い聞かせていた。1つはウィナーを狙うとき、もう1つは彼を遠ざけてスペースを作る必要があるとき。
対して彼はそれを避けようとしていた。もっと攻撃的にプレーしようとしていた。彼がフォアハンドを打つたびに、僕は一歩下げられてしまった。彼のフォアは対戦した中で一番だからね。つまり、ちょっとチェスの試合みたいだったんだ。(ロディック:なにも秘密はない?)そのとおり。みんな何が起こるか、どんな戦略なのかわかっていた。彼のプレーがすごくいいときは彼が勝ち、僕がいいときは僕が勝った」
観る者を惹きつけたフェデラーとの勝負の魅力を振り返ると、こう続けた。
「はじめの頃は、彼は僕に対してミスを犯していた。バックでトップスピンに対抗しようとしてね。フォアハンドで彼のバックに打ち続けるチャンスをくれた。彼はキャリアの終盤になると、よりリスクを冒すようになった。僕との対戦では、2017年が彼の最高レベル。彼の掌で転がされているように感じたよ」
ナダルは、対ロジャー・フェデラー(スイス)と対ノバク・ジョコビッチ(セルビア)では、明確に戦術を使い分けていたと話し、フェデラーとの試合はまるでチェスのようだったと振り返っている。
フェデラーが初めて四大大会を制した2003年ウインブルドンから、ジョコビッチが最後に四大大会を制した2023年の全米オープンまで、計81のグランドスラム大会のうちビッグ3の優勝は計66回にのぼる。そのうちナダルが手にしたのはちょうど1/3の22回。しのぎを削った3人は、テニス史に残る数々の名勝負を繰り広げながらタイトルを分け合ってきた。
ナダルが2人のライバルとの戦い方を明かしたのは、2003年全米オープン覇者のロディックがホストを務める『サーブド・ウィズ・アンディ・ロディック』の動画だ。さまざまなテーマのうちの1つとして、フェデラー&ジョコビッチに対する戦術について詳しく話した。
「ロジャーとの対戦の方が、戦略はより明確だった。僕は一つのことを、彼は別のことをやろうとしていた。僕は常に彼のバックハンドを殺そうとしていた。たとえダウンザラインを打つチャンスがあったとしても、打つのは2つの場合だけだと自分に言い聞かせていた。1つはウィナーを狙うとき、もう1つは彼を遠ざけてスペースを作る必要があるとき。
対して彼はそれを避けようとしていた。もっと攻撃的にプレーしようとしていた。彼がフォアハンドを打つたびに、僕は一歩下げられてしまった。彼のフォアは対戦した中で一番だからね。つまり、ちょっとチェスの試合みたいだったんだ。(ロディック:なにも秘密はない?)そのとおり。みんな何が起こるか、どんな戦略なのかわかっていた。彼のプレーがすごくいいときは彼が勝ち、僕がいいときは僕が勝った」
観る者を惹きつけたフェデラーとの勝負の魅力を振り返ると、こう続けた。
「はじめの頃は、彼は僕に対してミスを犯していた。バックでトップスピンに対抗しようとしてね。フォアハンドで彼のバックに打ち続けるチャンスをくれた。彼はキャリアの終盤になると、よりリスクを冒すようになった。僕との対戦では、2017年が彼の最高レベル。彼の掌で転がされているように感じたよ」