国内テニス

全日本室内テニス、18歳の齋藤咲良が坂詰姫野との接戦を制して初優勝を飾る<SMASH>

スマッシュ編集部

2025.03.17

全日本室内テニス選手権、女子シングルスは第2シードの齋藤咲良(プレー写真と表彰写真左)が第8シードの坂詰姫野(表彰写真右)を破り初優勝した。写真:京都府テニス協会(撮影/眞野博正)

 第60回島津全日本室内テニス選手権大会(男子3月5日~9日、女子11日~16日/京都府・島津アリーナ京都/室内カーペットコート/賞金総額男子600万円、女子4万ドル)は16日に女子の最終日を迎え、シングルス決勝を実施。18歳の齋藤咲良(富士薬品)が6-4、7-6(2)で坂詰姫野(橋本総業ホールディングス)を破り初優勝とともに今季初タイトルを手にした。

 ITF(国際テニス連盟)ワールドテニスツアーW50に該当する女子部門。第2シードで出場している齋藤は、準決勝で第7シードのエマーソン・ジョーンズ(オーストラリア)とフルセットを戦ったものの、それ以前の3試合は全てストレートで勝ち切っての決勝進出。一方、第8シードの坂詰は4試合全てをストレートで勝ち抜いて決勝へと駒を進めた。

 両者の対戦は2022年の「安藤証券オープン」(東京)以来。当時まだ16歳だった斎藤は坂詰の前にストレートで屈していたが、約2年半の時を経て迎えた2度目の対決では一歩も引かなかった。

 坂詰のサービスで始まった第1セット。ファーストサービスが思うように決まらない齋藤は第4ゲームで早くもブレークを許すが、ラリー戦では粘り強くボールを散らし相手のミスを誘い、第7と9ゲームでブレークバックに成功して逆転。そのまま押し切り6-4で第1セットを手にする。

 迎えた第2セットは第5ゲームで齋藤がブレークするも、続く第6ゲームでは坂詰にブレークバックを許すという拮抗した展開となり、勝負はそのままタイブレークへともつれ込む。ここで最初にミニブレークに成功した齋藤は、その勢いのままポイントを重ね、最後は7-2と突き放して1時間29分にわたる熱戦を制した。
 
 昨年6月のビアリッツ(フランス/クレーコート/W100)以来となる勝利を飾った齋藤は、これで通算3度目のタイトル獲得となった。

 なお、前日に実施されたダブルスでは、第3シードの今村咲/パク・ソヒョン(EMシステムズ/韓国)が、第1シードの小堀桃子/清水綾乃(橋本総業ホールディングス/Team LB)を7-5、6-4で破り優勝している。

◆女子シングルス決勝結果(16日開催)
〇齋藤咲良(富士薬品)【2】 6-4 7-6(2) 坂詰姫野(橋本総業ホールディングス)【8】●

◆女子ダブルス決勝結果(8日開催)
〇今村咲/パク・ソヒョン(EMシステムズ/韓国)【3】 7-5 6-4 小堀桃子/清水綾乃(橋本総業ホールディングス/Team LB)【1】●

※【 】内の数字はシード順位

構成●スマッシュ編集部

【動画】齋藤が初優勝を飾った「第60回島津全日本室内テニス選手権大会」決勝ハイライト

【関連記事】国際テニス連盟が日本の齋藤咲良を"有望選手"の1人に選出!「輝かしい未来を予感させている」と高評価<SMASH>

【関連記事】日本女子テニス界期待の17歳、齋藤咲良がプロ転向!「プレッシャーはない、どんどんテニスを盛り上げていきたい」<SMASH>
 
NEXT
PAGE
【動画】齋藤が初優勝を飾った「第60回島津全日本室内テニス選手権大会」決勝ハイライト