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海外テニス

錦織圭、「アリゾナ・テニス・クラシック」決勝進出ならず!注目の18歳フォンセカにストレートで敗れる<SMASH>

中村光佑

2025.03.16

35歳の元世界4位の錦織(左)と急成長中の18歳フォンセカ(右)による注目の戦いは、勢いで勝る若獅子フォンセカに軍配が上がった。(C)Getty Images

35歳の元世界4位の錦織(左)と急成長中の18歳フォンセカ(右)による注目の戦いは、勢いで勝る若獅子フォンセカに軍配が上がった。(C)Getty Images

 男子テニスツアーの下部大会「アリゾナ・テニス・クラシック」(3月11日~16日/アメリカ・フェニックス/ハードコート/CH175)は現地15日に大会5日目を迎え、シングルス準決勝に元世界ランク4位の錦織圭(現76位)が登場。昨年3月のプロデビューから凄まじい成長を見せている18歳のニューカマー、ジョアン・フォンセカ(ブラジル/同80位)と対戦したが、3-6、3-6で敗れ、残念ながら決勝進出はならなかった。

 今大会のドロー(組み合わせ)を見た時からこの対決が実現することを待ち望んでいたファンは多かったはずだ。

 これまでにツアー12勝を挙げ、2014年の全米オープンでアジア人男子選手初の四大大会シングルス決勝進出を果たしたこともある35歳の錦織と、今年2月の「アルゼンチン・オープン」(クレー/ATP250)で記念すべきツアー初優勝を飾った18歳のフォンセカ。世代を超えた大注目の一戦は立ち上がりから緊迫の攻防が繰り広げられた。

 躊躇なくラケットを振り切ってくるティーンエイジャーに真っ向勝負を挑んでいった錦織。しかし第6ゲームの1ポイント目でフォンセカにフォアハンドのウィナーを決められると、得意のバックハンドでの打ち合いでも先にダウンザラインへ切り返されるなどポイントを取れずに痛恨のブレークを献上。錦織は粘りを見せるもブレークバックには至らず、3-6で第1セットを落とした。
 
 続く第2セットもフォンセカに懸命に食らいついていった錦織だったが、第5ゲームで18歳の力強いストロークに押されて先にサービスダウン。錦織は第9ゲームでもミスを重ねて2度目のブレークを喫し、このセットも3-6で失い1時間7分で力尽きた。

 それでも今大会は多くのトップ選手が名を連ねた中でのベスト4入り。錦織にとっては収穫の多い1週間となったことだろう。ちなみに大会後に更新される世界ランキングでは西岡良仁(元24位/現65位)を抜いて22年6月以来約2年9カ月ぶりに日本勢トップに躍り出ることが確定している(ライブランキングで63位)。

 この後は19日に開幕するマスターズ1000大会「マイアミ・オープン」(アメリカ・マイアミ/ハード)への出場を予定している錦織。ここのところ連戦続きのため体力面が少々心配ではあるが、次戦もどんなプレーを見せてくれるのか非常に楽しみだ。

文●中村光佑

【動画】錦織とフォンセカが激突した「アリゾナ・テニス・クラシック」準決勝ハイライト

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