海外テニス

「夢が実現した…」新女王誕生。21歳のケニンがムグルサをフルセットで下す【全豪オープンテニス】

スマッシュ編集部

2020.02.01

初のグランドスラム制覇を果たしたケニン。写真:山崎賢人(THE DIGEST写真部)

 2020年シーズン最初のグランドスラム大会、全豪オープン(オーストラリア・メルボルン)で、女子シングルス決勝戦が行なわれ、ソフィア・ケニン(アメリカ)が4-6、6-2、6-2のフルセットでガルビネ・ムグルサ(スペイン)を撃破。初のグランドスラム決勝の舞台で、見事栄冠を勝ち取った。

 第1セット、ネットプレーを巧みに織り交ぜるムグルサに2本のブレークを奪われたケニン。1本ブレークを返すも4-6でセットを落とした。

 後がなくなったケニンだが、セット間でしっかり気持ちを切り替える。第2セットはスライスやドロップなど、多彩なショットでムグルサの強力なストロークを封印。2本のブレークを奪い、セットオールとした。
 
 勝負の最終セット、互いにキープして迎えたケニンサービスの第5ゲーム。アンフォースドエラーを重ね、0-40と3本のブレークピンチとなったが、バックハンドウイナー、フォアハンドウイナ―、サービスエースと好プレーを連発。5ポイント連取でピンチを切り抜けると、そのままの勢いで値千金のブレークに成功。4-2とリードを奪った。

 続く自身のサービスゲームをキープし、ムグルササービスの第8ゲーム。2本のダブルフォールトもあり、ケニンがチャンピオンシップポイントを迎えた。粘るムグルサに1本は凌がれるも、2本目はムグルサが痛恨のダブルフォールト。グランドスラム新女王誕生の瞬間を迎えた。

 初のグランドスラム決勝の舞台で、見事なプレーを見せたケニン。優勝後のスピーチでは「夢が実現しました。ここまで本当に努力を重ねてきました。この大会が大好きです。来年もここに戻ってきたいと思います。会場の皆さんのおかげで最高の2週間でした」と喜びを語った。

 優勝したケニンは、大会後に更新される世界ランキングで、15位から7位に上昇。初のトップ10入りで、アメリカ勢トップに立つこととなる。

【女子シングルス決勝戦】
S・ケニン[14](アメリカ)4-6 6-2 6-2 G・ムグルサ(スペイン)

構成●スマッシュ編集部

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