現地6月30日、テニス四大大会「ウインブルドン」が開幕した。男子シングルス1回戦では、カルロス・アルカラス(スペイン/世界ランキング2位)とファビオ・フォニーニ(イタリア/同138位)が対戦。その試合中、観客が熱中症で倒れるアクシデントが起きた。
【画像】世界が感動!観客に水を届けるアルカラス
この日は気温31度を超え、ウィンブルドン史上最も暑い開幕日となった。2連覇中のアルカラスはフルセットにもつれ込む熱戦の中、第5セットで3-0とリードしていた場面で、観客席の高齢女性が倒れているのに気づいた。
すぐに審判が試合を中断すると、アルカラスは水の入ったボトルを手にし、女性のもとへ駆けつけた。医療スタッフらが手当てをするなか、王者は近くで心配そうに見守った。その後、女性は意識を取り戻し、スタッフによって会場の外へと運び出された。
試合は17分後に再開。アルカラスは、すぐにブレイクを奪い4-0とリードを広げた。最終的に3-2(7-5、6-7、7-5、2-6、6-1)で勝利し、激闘を制した。
このアルカラスの紳士的な行動を地元紙『Daily Mail』が大きく報道。倒れた女性は、ウェールズ西部出身の79歳、デリス・ルイスさんでアルカラスの熱烈なファンだったという。
姪のシャロンさんは、同紙の取材に対し「彼女は水をたくさん飲んでいたけど、『日陰に行きたい』と話していた。でも、どうしてもアルカラスの勝利を見届けたくて席を離れなかったんです」と話した。
突然意識を失ったというデリスさんに、アルカラスはすぐに駆け寄って声をかけ続けたという。シャロンさんは、「本当に優しい方だった」と感謝の気持ちを語った。
意識が戻った後、デリスさんが最初に発した言葉は「彼は勝ったの?」だったそうだ。勝利を知ってとても喜んだ一方で、「最後まで観られなかったのが残念」と本音も漏らしたという。救助してくれた“推し”に感謝したデリスさんは、「気絶していたのがちょっと恥ずかしかった」とも話した。
自らの大事な試合中にもかかわらず、即座に人命を優先したアルカラスの行動に、世界中のファンが胸を打たれた。まさに“スポーツマンシップ”を体現した瞬間だった。
構成●THE DIGEST編集部
【画像】2025ウインブルドンを戦う男子トップ選手たちの厳選フォト
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この日は気温31度を超え、ウィンブルドン史上最も暑い開幕日となった。2連覇中のアルカラスはフルセットにもつれ込む熱戦の中、第5セットで3-0とリードしていた場面で、観客席の高齢女性が倒れているのに気づいた。
すぐに審判が試合を中断すると、アルカラスは水の入ったボトルを手にし、女性のもとへ駆けつけた。医療スタッフらが手当てをするなか、王者は近くで心配そうに見守った。その後、女性は意識を取り戻し、スタッフによって会場の外へと運び出された。
試合は17分後に再開。アルカラスは、すぐにブレイクを奪い4-0とリードを広げた。最終的に3-2(7-5、6-7、7-5、2-6、6-1)で勝利し、激闘を制した。
このアルカラスの紳士的な行動を地元紙『Daily Mail』が大きく報道。倒れた女性は、ウェールズ西部出身の79歳、デリス・ルイスさんでアルカラスの熱烈なファンだったという。
姪のシャロンさんは、同紙の取材に対し「彼女は水をたくさん飲んでいたけど、『日陰に行きたい』と話していた。でも、どうしてもアルカラスの勝利を見届けたくて席を離れなかったんです」と話した。
突然意識を失ったというデリスさんに、アルカラスはすぐに駆け寄って声をかけ続けたという。シャロンさんは、「本当に優しい方だった」と感謝の気持ちを語った。
意識が戻った後、デリスさんが最初に発した言葉は「彼は勝ったの?」だったそうだ。勝利を知ってとても喜んだ一方で、「最後まで観られなかったのが残念」と本音も漏らしたという。救助してくれた“推し”に感謝したデリスさんは、「気絶していたのがちょっと恥ずかしかった」とも話した。
自らの大事な試合中にもかかわらず、即座に人命を優先したアルカラスの行動に、世界中のファンが胸を打たれた。まさに“スポーツマンシップ”を体現した瞬間だった。
構成●THE DIGEST編集部
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