女子テニス元世界ランキング1位の大坂なおみ(現49位)が7月27日に自身の公式インスタグラム(@naomiosaka)のストーリーズ(24時間で自動消去される投稿)を更新し、昨シーズン後半に自身のチームに招聘したパトリック・ムラトグル氏(フランス/55歳)とのコーチ契約を解消したと発表した。
第1子出産と産休を経て昨年1月にツアーに復帰した27歳の大坂は、同9月半ばに2019年12月から約4年9カ月にわたって師事してきたウィム・フィセッテ氏(ベルギー/45歳)と離別。その直後に元世界女王のセレナ・ウィリアムズ(アメリカ)らを指導した経験を持つムラトグル氏をチームに招聘していた。
ムラトグル氏の指導の下、大坂は今年1月の「ASBクラシック」(ニュージーランド・オークランド/ハード/WTA250)で準優勝を飾り、5月初めの下部大会「サン・マロ・オープン35」(フランス・サン・マロ/WTA125)でクレー初タイトルを獲得。産休中に消滅していたランキングも現在は49位まで戻している。
ただ大坂が過去4度にわたり最高峰の舞台である四大大会を制していることを考えると、最近の戦績はどこか物足りなさも感じられる。先述のASBクラシック以降はツアーレベルでのベスト8以上進出がなく、復帰後の四大大会における最高成績は今年の全豪オープンとウインブルドンでの3回戦進出。まだかつての強さを取り戻せているとは言い難いのが現状だ。
そんな中で名将と別々の道を歩む決断を下した大坂。更新したストーリーズでは約10カ月にわたり指導を受けたムラトグル氏への感謝の言葉を次のように綴っている。
「パトリック、本当にありがとう。あなたと一緒に学べたのは素晴らしい経験でした。あなたの今後の幸運を心から願っています。あなたは私がこれまで出会った中でも最も素晴らしい人のひとりです。またきっと会えると信じています」
一方のムラトグル氏も同27日にインスタグラム(@patrickmouratoglou)を更新し、大坂への謝意をこう記している。「永遠に続くものはありません。大切なのは、そのコラボレーションが互いにもたらしたもの、そしてそれが終わった後に残るものです。10カ月間の協力関係を経て、私たちはプロとしての関係を解消することを決めました。信頼や共に歩んだ道のり、そして一緒に築いてきたもの全てに感謝しています。私はこれからもあなたを応援していますし、なおみの幸運を心から願っています」
これにより大坂は今週出場するWTA1000大会「ナショナルバンク・オープン」(7月27日~8月7日/カナダ・モントリオール/ハード)にコーチなしで臨むことになりそうだ。なお日本時間29日未明(午前2時30分以降)に予定されている1回戦で大坂は地元カナダ勢で予選勝者のアリアナ・アルセノー(同515位)と対戦する。
文●中村光佑
【画像】大坂なおみほか、ウインブルドン 2025 を戦った女子トップ選手たちの厳選フォト
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第1子出産と産休を経て昨年1月にツアーに復帰した27歳の大坂は、同9月半ばに2019年12月から約4年9カ月にわたって師事してきたウィム・フィセッテ氏(ベルギー/45歳)と離別。その直後に元世界女王のセレナ・ウィリアムズ(アメリカ)らを指導した経験を持つムラトグル氏をチームに招聘していた。
ムラトグル氏の指導の下、大坂は今年1月の「ASBクラシック」(ニュージーランド・オークランド/ハード/WTA250)で準優勝を飾り、5月初めの下部大会「サン・マロ・オープン35」(フランス・サン・マロ/WTA125)でクレー初タイトルを獲得。産休中に消滅していたランキングも現在は49位まで戻している。
ただ大坂が過去4度にわたり最高峰の舞台である四大大会を制していることを考えると、最近の戦績はどこか物足りなさも感じられる。先述のASBクラシック以降はツアーレベルでのベスト8以上進出がなく、復帰後の四大大会における最高成績は今年の全豪オープンとウインブルドンでの3回戦進出。まだかつての強さを取り戻せているとは言い難いのが現状だ。
そんな中で名将と別々の道を歩む決断を下した大坂。更新したストーリーズでは約10カ月にわたり指導を受けたムラトグル氏への感謝の言葉を次のように綴っている。
「パトリック、本当にありがとう。あなたと一緒に学べたのは素晴らしい経験でした。あなたの今後の幸運を心から願っています。あなたは私がこれまで出会った中でも最も素晴らしい人のひとりです。またきっと会えると信じています」
一方のムラトグル氏も同27日にインスタグラム(@patrickmouratoglou)を更新し、大坂への謝意をこう記している。「永遠に続くものはありません。大切なのは、そのコラボレーションが互いにもたらしたもの、そしてそれが終わった後に残るものです。10カ月間の協力関係を経て、私たちはプロとしての関係を解消することを決めました。信頼や共に歩んだ道のり、そして一緒に築いてきたもの全てに感謝しています。私はこれからもあなたを応援していますし、なおみの幸運を心から願っています」
これにより大坂は今週出場するWTA1000大会「ナショナルバンク・オープン」(7月27日~8月7日/カナダ・モントリオール/ハード)にコーチなしで臨むことになりそうだ。なお日本時間29日未明(午前2時30分以降)に予定されている1回戦で大坂は地元カナダ勢で予選勝者のアリアナ・アルセノー(同515位)と対戦する。
文●中村光佑
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