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国内テニス

ダニエル太郎や日比野菜緒ら男女トップ選手が久々に真剣勝負!『BEAT COVID-19 OPEN』開幕【国内テニス】

内田暁

2020.07.02

様々な感染予防策が施される中で開幕した『BEAT COVID-19 OPEN』は、3日間にわたり男女トップ選手が熱戦を繰り広げる。写真:内田暁

様々な感染予防策が施される中で開幕した『BEAT COVID-19 OPEN』は、3日間にわたり男女トップ選手が熱戦を繰り広げる。写真:内田暁

 そのように選手個々がそれぞれのテーマと向き合うなか、ひときわ光を放ったのが、こちらも18歳の佐藤久真莉である。幼少期から「天才少女」と呼ばれ関係者の期待を集めてきた佐藤だが、15~16歳の頃は、ジュニアの国際大会や、一般のITF大会でも結果の出ない時期を過ごす。本人はプレッシャーを否定したが、ジュニアで上を目指すか、あるいは早い段階でシニアの大会に出ていくかの迷いもあったのだろう。

 その逡巡が、昨年プロに転向したのを機に「切り替わった」。

「プロでトップを目指そう」

 そう明確な目標設定ができた中で遭遇した今回のコロナ禍も、「練習期やトレーニング期を作りたいと思っていたので、それができた良い時間」だとポジティブに受け止めたという。事実、ジムが使えない時期でも「器具などを買って、公園でトレーニングをしていた」という成果は、自分でも自信を持って「身体が大きくなったと思います」と笑みをこぼすフィジカルに反映されていた。
 
 この日は第1試合で華谷和生との2時間20分の死闘を制すると、短い休憩を挟んで世界ランク72位の日比野と対戦。それでも疲労を感じさせぬ佐藤は、失うもののない強みで伸び伸びとラケットを振り抜き、互いにセットポイントを手にする接戦を制して第1セットを奪取。第2セットは、肩に痛みを抱える日比野のサービスゲームを早々にブレークすると、手にした主導権を手放すことなくゴールへと駆け込んだ。

 公式戦ではないとはいえ、この日の勝利は佐藤のキャリアにとって、最大級の金星の1つ。それでも「今のプレーができていれば、(今日のような勝利は)そんなに難しいことではないかなと思っていた」と、過度に喜ぶ様子はない。

 10代前半から絶賛されてきた、柔らかなタッチやクリーンヒットの能力に加え、フィジカルの強さも体得しつつある18歳。今大会の台風の目になりそうな気配だ。

取材・文●内田暁

BEAT COVID-19 OPEN
【開催期間】7月1日(水)~3日(金)
【会場】ブルボンビーンズドーム(兵庫県三木市)
【種目】男女シングルス(男女各10名)
【競技方法】
1)予選は各リーグ5名によるラウンドロビン方式
2)決勝トーナメントは上位1位2位によるトーナメント方式
3)ショートセット(4ゲームマッチ)の3セットマッチ 決勝戦のみ3セットマッチ
4)試合は主審のみ。主審が全てのジャッジを行う。
【賞金】総額1,000万~2,000万円
※クラウドファンディングにて集まった額に応じて決定
【出場選手】
■男子
Beat1=ダニエル太郎、山中太陽、清水悠太、小ノ澤新、野口莉央
Beat2=伊藤竜馬、望月勇希、田沼諒太、斉藤貴史、松井俊英
■女子
Beat1=日比野菜緒、本玉真唯、牛島里咲、華谷和生、佐藤久真莉
Beat2=大前綾希子、岡村恭香、今西美晴、加藤未唯、清水綾乃

【PHOTO】日比野菜緒ら世界で戦う熱き日本人プレーヤーたち!

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