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海外テニス

28歳の奈良くるみが全仏予選決勝で18歳と対戦し、自分のテニスを再確認。ツアー中断中に新しい可能性も模索【女子テニス】

内田暁

2020.09.27

「家をジム化」してトレーニングに励んでいた奈良くるみ。(C)Getty Images

「家をジム化」してトレーニングに励んでいた奈良くるみ。(C)Getty Images

 わずか45分で慌ただしく過ぎた2つのセットを経て、両者とも腰を据えて迎えた第3セット。その行方を決したのは、数本のショットセレクションと、サービスだっただろうか。

 自身のサービスの第2ゲームで、奈良の組み立てはほぼ完璧ながら、最後のボレーやフォアをミスし、「違う!」と自らに叫んだ。

 ゲームカウント2-4ではブレークポイントも手にしたが、大切なポイントをことごとく相手の好サービスで凌がれる。終わってみれば第3セットは2-6のスコアだが、勝者の「数字以上にタフなセットだった」というのは本音だろう。
 
 ジュニア時代から世界で活躍し、10年前の全仏オープンで予選を突破しグランドスラム初出場を果たした奈良も、今年12月で29歳を迎える。その間、戦績上の浮き沈みや、モチベーションを失った時期も経験した。そして遭遇したコロナによるツアー中断期には、食事を改善し、「家をジム化して」トレーニングに打ち込むなど、自身の新たな可能性を模索している。

 その中で戦った全仏オープン予選は、自分のテニスを再認識し、「やはり私は、目の前の事に意識を集中する事で力を発揮できるんだな」と再発見できた、実り多き3試合だった。

取材・文●内田暁

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