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国内テニス

同じコーチに師事する内藤祐希と森田あゆみが初対戦で手にした収穫とは…【全日本テニス】

内田暁

2020.10.29

近年はケガに悩まされ続けてきた森田あゆみだったが、全日本では敗れたとはいえコンディションの良さを感じさせた。写真:金子拓弥(THE DIGEST写真部)

近年はケガに悩まされ続けてきた森田あゆみだったが、全日本では敗れたとはいえコンディションの良さを感じさせた。写真:金子拓弥(THE DIGEST写真部)

 立ち上がりで両者ともミスが多かったのは、緊張に加え、慣れぬ新設コートへの適応に時間がかかったこともあるだろう。互いにサービスキープに苦しむなか、競った局面でこそ攻める内藤の強気が勝機を引き寄せる。その姿勢こそまさに、内藤が丸山から得たものだろう。

 その内藤が第2セットでは、「大切なところで弱気になった」と省みる。対する森田は相手の弱気を見逃さず、両手打ちの強打を左右に打ち分け、中盤まで先行した。

 その流れを再び変えたのは、ドロップショットなどを用いた内藤の緩急。ゲームカウント2-4から4ゲーム連取で、内藤が勝利へと駆け込む。試合終了の瞬間、いずれも笑みをこぼす勝者と敗者は、ネット際で堅い握手を交わした。
 
「その時にできるベストを最初から最後まで出そうと思い、それはできた。自分の中では次に繋がる試合だったなと思います」

 森田がそう明言すれば、内藤は「自分のプレーが6割くらいできたので、まぁ良かったかなと思います」と一定の満足感を見せつつも、「サービスは明日改善しなくてはいけない点」と表情を引き締めた。

 初戦で交錯した2人の足跡は、互いに得た収穫を携えて、それぞれの「次」へと向かっていく

【女子シングルス1回戦】
○内藤祐希(亀田製菓)[2]  6-3 6-4 森田あゆみ(安藤証券)●
※名前の後の数字はシード

取材●文=内田暁

【全日本テニス選手権PHOTO】女子/1日目|内藤祐希ら出場選手のプレー集!
 

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