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海外テニス

男子選手のマリーが女性のモーレスモをコーチとして招聘した時を振り返り「ネガティブな圧力はかかっていた」

東真奈美

2020.11.29

股関節の大手術を乗り越えてコートに戻ってたマリー。プレーとともに発言にも注目が集まる。(C)Getty Images

股関節の大手術を乗り越えてコートに戻ってたマリー。プレーとともに発言にも注目が集まる。(C)Getty Images

 マリーの人権問題に対する姿勢は現在も変わることなく、最近ではジョコビッチと共にATP(男子プロテニス協会)に家庭内虐待に関する方針を打ち出すよう促している。アレクサンダー・ズべレフの元交際相手に対するDV疑惑を受け、テニスには現在DVに関するポリシーがないため、「このような状況になった時、考えて対応するのではなく、何をすべきかを知っておくべき」と考えたためである。
 白人男性のマリーは以前から、テニスにおける人種の多様性や男女平等への支持も頻繁に表明している。今年のツアー中止期間中に、米国の社会的・人種的不公平に対して発言したことで活動家として広く賞賛されることになった、16歳のアメリカ人プロテニス選手ココ・ガウフも、マリーを「偉大な味方」と表現している。

文●東真奈美

【PHOTO】練習するトップ選手たちのコーチはほぼ男性
 
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