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イベント情報

「お金がない」「やりがい以外ない」厳しいプロの現状に一石を投じたイノベーター。斉藤貴史がテニスイベントを企画・運営する理由は?

赤松恵珠子(スマッシュ編集部)

2019.10.09

エキジビションではプロは本気のプレーを披露する。写真は前回のイベントでプレーした大西賢。写真=田中研治

エキジビションではプロは本気のプレーを披露する。写真は前回のイベントでプレーした大西賢。写真=田中研治

――どうしてそうまでして、このエキジビションを行なおうと思ったのですか?

斉藤:テニスでプロ選手になっても、「お金がない」「やりがい以外ない」「このままでは意味がない」とか、そういう言葉を聞くことがあるんです。自分はどうしてプロがそう思うのかわかりません。プロになりたくて、皆が憧れるプロになっているのに、現実は思っていたようではないというなら、僕と大西が変えてやろうと思ったんです。僕たちがやれることをやって、プロに良い思いをさせてやろうと。プロも潤って、テニス界も活性化できるというのを目指しています。

――1回目で手ごたえはありましたか?

斉藤:手ごたえは、もっと欲しかったですね。残ったお金が少なかったことも、手ごたえが少なく感じたことの1つです。「こんなに頑張ったのに、これだけなんだ」と思いました。でも、それが現実なんです。プロが頑張ってももらえるのはこれだかと。お客さんに喜んでもらえたのはよかったですが、興行という点ではまだまだでした。
 
――1回目と比較して、今回はどんな進化があるのでしょうか?

斉藤:お客さんに楽しんでもらえるように、音響の設備には予算を前回よりも取りましたし、チアリーダーもお願いしています。ポイント間はもちろん、プレー中も音楽を流そうかと考えています。今回は、お客さんが食事をしたり飲んだりしながら、ワイワイと楽しんでもらえるようにしています。結構なチャレンジなので、皆さん来て楽しんでいただけるとうれしいです。

 選手はめちゃめちゃガチのプレーを披露することをお約束します! エキジビション用のプレーではなく、自分の今まで培ってきたものを発揮する気持ちでプレーします。プレー内容は真剣で、それをイベントとして、どう見せて盛り上げるかということを考えています。

――今回、興行という面で工夫していることはありますか?

斉藤:価格設定や価値の設定を考えました。プレミアムヒッティングもその1つです。プロと打ち合ったり、一緒にダブルスの試合ができるチケットです。1面にプロが2名入るので、十分に打ち合えます。まだ空いているので、興味を持った方はぜひご購入ください。

――では最後に、観戦に来てくれるお客さんにメッセージを。

斉藤:選手も本気のプレーを見せるので、それを見て、どんどんヒートアップして、自分の気持ちを表現してください。テニス観戦の楽しさを感じて帰ってください。

*** イベント要項 ***
【日程】20191014(月・祝)
【会場】テニススクール・ノア大阪都島校(大阪府大阪市都島区友渕町丁目10-21
【タイムスケジュール】
10:00 開場
11:00 オープニングセレモニー
11:40 前半戦(江原/菊池vs 大西/片山、斉藤vs 河内)
12:30 ハーフタイムショー
12:50 後半戦(菊池/斉藤vs 大西/河内、江原vs 片山)
14:00 握手会(対象はS席、A席をご購入された方のみ)
16:00 プレミアムヒッティング(対象はS席をご購入された方のみ)
【申込】
チケット購入&詳細はこちら!
http://tennis-innovation.com
公式ツイッター
@TennisINVJP


取材・文●赤松恵珠子(スマッシュ編集部)

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