そのメンタル強化の第一歩は、テニスに対する、自身の向き合い方を知ることだったという。
「最初は瞑想などもやり、どれだけ自分が自分のことを決めつけているかや、自分に厳しいかを知るプロセスでした。僕は基本的に幸せな人間だけれど、テニスでは苦しいことの方が多いなと気づき始めて。プレーでもメンタルでも、今までと全く違う方に変えなきゃなと思いました」
それまでの、ダニエルのテニスに対する思想とは、「苦しんだ分だけ報われる」というものだった。怒られても耐えて努力し、対価を待つ——そのような考え方は、コート上の彼のプレースタイルとも強固に結びつくものだった。走って拾って長いラリーを耐え、我慢し相手のミスやチャンスを待つ。その戦い方と哲学で、彼はトップ100まで到達した。
だが、メンタルトレーナーとの取り組みの中で、「もっとテニスを楽しみ、現状に感謝しなくては」と考えるようになったという。そうして新たな視座を取り入れることで、次々に視野も広がった。
「すごい久しぶりに……またテニスを楽しめている。テニスを、ゲームと捉えられていると思います」。テニスとの向き合い方が変わったことで、自身の成長を実感する日々。次の出場大会は、4月26日から始まるミュンヘンのATP250大会だ。
「スペシャルエントリーをもらえたので、次は火曜日(27日)に試合。ハードスケジュールですが、成長できるチャンスだと思うので、楽しみにしています」
今大会でつかんだ自信と好感触を、次の戦いで確実な手ごたえへと昇華しにゆく。
取材・文●内田暁
【PHOTO】楽天OP2019で躍進した内山、ダニエル太郎ギャラリー!!
「最初は瞑想などもやり、どれだけ自分が自分のことを決めつけているかや、自分に厳しいかを知るプロセスでした。僕は基本的に幸せな人間だけれど、テニスでは苦しいことの方が多いなと気づき始めて。プレーでもメンタルでも、今までと全く違う方に変えなきゃなと思いました」
それまでの、ダニエルのテニスに対する思想とは、「苦しんだ分だけ報われる」というものだった。怒られても耐えて努力し、対価を待つ——そのような考え方は、コート上の彼のプレースタイルとも強固に結びつくものだった。走って拾って長いラリーを耐え、我慢し相手のミスやチャンスを待つ。その戦い方と哲学で、彼はトップ100まで到達した。
だが、メンタルトレーナーとの取り組みの中で、「もっとテニスを楽しみ、現状に感謝しなくては」と考えるようになったという。そうして新たな視座を取り入れることで、次々に視野も広がった。
「すごい久しぶりに……またテニスを楽しめている。テニスを、ゲームと捉えられていると思います」。テニスとの向き合い方が変わったことで、自身の成長を実感する日々。次の出場大会は、4月26日から始まるミュンヘンのATP250大会だ。
「スペシャルエントリーをもらえたので、次は火曜日(27日)に試合。ハードスケジュールですが、成長できるチャンスだと思うので、楽しみにしています」
今大会でつかんだ自信と好感触を、次の戦いで確実な手ごたえへと昇華しにゆく。
取材・文●内田暁
【PHOTO】楽天OP2019で躍進した内山、ダニエル太郎ギャラリー!!