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【伊達公子】100位、30位、10位に入れる選手の違いは?日本の教育環境ではトップ10選手は生まれづらい<SMASH>

伊達公子

2022.02.11

「負けたという実感がないと悔しさは生まれません」と言う伊達さん。写真:塚本凛平(THE DIGEST写真部)

「負けたという実感がないと悔しさは生まれません」と言う伊達さん。写真:塚本凛平(THE DIGEST写真部)

 最後にトップ10に入れる人。違いは「究極の負けず嫌い」でしょう。私はじゃんけんでもトランプでも負けたくありません。トップ10選手は負けず嫌いの集合で、私レベルの負けず嫌いでは、トップ10の中でも赤ちゃん並みです(笑)。

 普段の会話でも、「私は!」と言って主張をグイッと入れてきます。一般の生活ではありえませんが、「引いたら負け」という世界です。
 
 日本では「負けず嫌い」が育ちづらい環境があります。突出している人は“良し”とされづらく、負けても負けを濁す傾向にあります。でも負けたという実感がないと悔しさは生まれません。負けて、悔しいから、できるようになろうという思いが芽生えます。

 勉強では点数が出て受験で合否がはっきり分かれます。スポーツでも同様に子どもの頃から勝敗をはっきりさせるべきです。競争する習慣があり、負けることの悔しさ、勝った時のうれしさを味わえれば、「負けず嫌い」は育つはずです。

文●伊達公子
撮影協力/株式会社SIXINCH.ジャパン

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