実際に「決断」の成果は、早くも結果として現れている。
2月末のカタール・オープンで今季初優勝を手にすると、続くBNPパリバ・オープンでも、6つの勝利を連ねて頂点へと駆け上がった。プレースタイルに目を向けても、一層バリエーションが増し、攻守両面で幅が広がった感が強い。
そのことは、大きく環境の異なる2つの大会で、連続優勝した実績が証明しているだろう。カタール・オープンでは、初戦こそフルセットにもつれ込んだが、以降は4試合連続のストレート勝利。「とても良いプレーができた」と、自画自賛の大会だった。
そこから移動したBNPパリバ・オープン開催地のインディアンウェルズは、乾燥と強風が選手を悩ます難関の地。
「風は時に信じがたいほど。乾燥のせいで、ボールは驚くほど飛んでいく」と、シフィオンテクも顔をしかめた。
ただ同時に彼女は、「試合の中で答えを見つけることを、楽しんでいる」とも言う。初戦から3試合すべて逆転勝利だったのは、分析して答えをはじき出し、実践するプロセスの足跡だ。
ビクトロフスキーがポーランド人であることも、シフィオンテクには大きな意味を持つ。
「コミュニケーションが取りやすいし、文化的な共通項も多い。それに、ローランギャロスの優勝後、わたしに関して起きたこと……。ポーランドでの、過剰なまでの騒ぎを彼は知っている。他の国の人たちに、それが理解できるかはわからない。でも彼なら、そういう私の状況をすべて理解してくれているから」
同胞を新たな導き手に望んだのは、彼女を取り囲む、そのような背景があった。
“重要な決断”を下して迎えた今季、彼女はここまで、11連勝を含む20勝3敗の快進撃を見せている。
BNPパリバ・オープンの優勝でシフィオンテクは、ラドワンスカが記録したポーランド女子選手最高位に肩を並べる、世界2位へと躍り出た。
現地取材・文●内田暁
2月末のカタール・オープンで今季初優勝を手にすると、続くBNPパリバ・オープンでも、6つの勝利を連ねて頂点へと駆け上がった。プレースタイルに目を向けても、一層バリエーションが増し、攻守両面で幅が広がった感が強い。
そのことは、大きく環境の異なる2つの大会で、連続優勝した実績が証明しているだろう。カタール・オープンでは、初戦こそフルセットにもつれ込んだが、以降は4試合連続のストレート勝利。「とても良いプレーができた」と、自画自賛の大会だった。
そこから移動したBNPパリバ・オープン開催地のインディアンウェルズは、乾燥と強風が選手を悩ます難関の地。
「風は時に信じがたいほど。乾燥のせいで、ボールは驚くほど飛んでいく」と、シフィオンテクも顔をしかめた。
ただ同時に彼女は、「試合の中で答えを見つけることを、楽しんでいる」とも言う。初戦から3試合すべて逆転勝利だったのは、分析して答えをはじき出し、実践するプロセスの足跡だ。
ビクトロフスキーがポーランド人であることも、シフィオンテクには大きな意味を持つ。
「コミュニケーションが取りやすいし、文化的な共通項も多い。それに、ローランギャロスの優勝後、わたしに関して起きたこと……。ポーランドでの、過剰なまでの騒ぎを彼は知っている。他の国の人たちに、それが理解できるかはわからない。でも彼なら、そういう私の状況をすべて理解してくれているから」
同胞を新たな導き手に望んだのは、彼女を取り囲む、そのような背景があった。
“重要な決断”を下して迎えた今季、彼女はここまで、11連勝を含む20勝3敗の快進撃を見せている。
BNPパリバ・オープンの優勝でシフィオンテクは、ラドワンスカが記録したポーランド女子選手最高位に肩を並べる、世界2位へと躍り出た。
現地取材・文●内田暁
関連記事
- 足踏みしていた“サラブレッド”が開眼! フリッツが「全てがうまく回り始めた」5か月前のきっかけ【シリーズ/ターニングポイント】
- 『2012年ウインブルドンからロンドン五輪までの4週間』が元王者アンディ・マリーのテニス人生を激変させた!【シリーズ/ターニングポイント】
- 大坂なおみが世界の頂へと駆け上がった起点。記憶に刻まれたインディアンウェルズ初優勝【シリーズ/ターニングポイントPart1】
- 大坂なおみに続き、ベラルーシの元女王アザレンカも試合中に涙!「ごめんなさい、本当にごめなさい」と連呼<SMASH>
- プーチン批判をしなければウインブルドン出場禁止?世界ランク1位が直面する問題にロシアは反発「補償を払うべき」