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海外テニス

女子テニス国別対抗戦「日本対ウクライナ」両監督が試合前会見で複雑な心境語る!<SMASH>

内田暁

2022.11.09

代表監督として最後の試合に臨む土橋登志久氏(左)は可能性を残した状態で杉山愛次期監督へバトンを託す決意だ。写真右は日本のエース土居美咲。(C)Getty Images

代表監督として最後の試合に臨む土橋登志久氏(左)は可能性を残した状態で杉山愛次期監督へバトンを託す決意だ。写真右は日本のエース土居美咲。(C)Getty Images

 ホームでウクライナを迎え打つ日本の土橋登志久監督も、「ウクライナが厳しい状況のなかで、対戦できるのは素晴らしいことだと思っています」と、今回の対戦の実現をまずは喜んだ。

 日本がウクライナと最後に対戦したのは、昨年のこと。まだ侵攻が始まる前の、ウクライナのオデッサでの開催だった。

「あの時は、なぜアウェーなのかとも少し思ったのですが、今回のためにそれがあったのかなという風にも思う。何度も言いますが、スポーツをする中で我々ができる最高のおもてなしをすることが、日本チームとしてだけでなく、人として大切なことだと思います」。

 時折、こみ上げる感情に言葉を遮られるかのように、土橋監督は一語一語を丁寧に紡いだ。
 
 もっとも試合となれば、感傷は一旦横に置き、全力で勝利をつかみに行く。

 今回の日本チームは、土居美咲、青山修子と柴原瑛菜の経験豊富な3名に加え、この1年で急成長した21歳の内島萌夏と、代表初選出の17歳の石井さやかという新旧混交編成。

 今回がナショナルチームを率いる最後の試合となる土橋は、「僕の仕事は、日本がワールドグループに最短で行けるポジションで、杉山愛次期監督にバトンを渡すこと」と、勝利への高いモチベーションを口にした。

 なお日本対ウクライナ戦の勝者は、来年4月に開催される“予選ラウンド”の出場権を獲得。この予選ラウンドで勝利するとワールドグループ入りし、11月に開催される“ファイナルズ”に参戦できる。

取材・文●内田暁

【写真】土居美咲ら日の丸を背負って戦う日本代表戦士たち

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