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国内テニス

【ビリー・ジーン・キング・カップ】女子テニス国別対抗戦、日本は土居と内島が敗れてウクライナに2連敗!背水の陣で最終日へ<SMASH>

内田暁

2022.11.12

躍進著しい内島(写真右)は初戦でザワツカ(同左)に敗れたものの日本期待の若手であることに変わりない。写真:THE DIGEST 写真部

躍進著しい内島(写真右)は初戦でザワツカ(同左)に敗れたものの日本期待の若手であることに変わりない。写真:THE DIGEST 写真部

 第2試合は、この1年で急成長した21歳の内島と22歳のカタリナ・ザワツカのカード。ザワツカは339位だが、2年前には103位を記録している。

 現在のランキングが紙の上の数字に過ぎないことを、彼女はプレーで証明した。思うようにランキングを上げられなかった背景には、ケガによる約半年のツアー離脱と、復帰時期と開戦が重なった不運もあったという。

 ザワツカにとっての不遇な数年間は、日本チームとしては、得られる情報が少ない事態にもつながった。

「ザワツカ選手に関しては、バックのダウンザラインが得意で、フォアは変則的なスライスを使ってくるというデータがあったが、思った以上にフォアの強打とフラット系のショットが良かった」と、土橋登志久監督は述懐する。

 また戦った内島は、「散らしてくる相手のサーブが読めない」と感じていたという。それでも第1セットは伸びやかな強打で対抗するも、タイブレークの末に落としたことで、流れは相手に傾く。マッチポイントを幾度も凌ぐ粘りを見せた内島だが、最後は7-6(3)、2-6のスコアで力尽きた。

 シングルスの連敗により、一敗も許されぬ状況で2日目を迎えることとなった日本。

 ただ、初日で入手した相手のデータ……とりわけ内島が肌身で感得した情報の価値は大きい。

 背水の陣が日本勢の力を引き出す因子となるか? いずれにしても、3連勝しか勝利への道は残されていない。
 

【土橋監督コメント】
「土居、内島とも、苦しい中でもしっかりとついていったし、チャンスもあった。敗戦したことは本人たちも含めてチームとしても悔しいことだが、残り3試合ある。しっかりと準備して、最終のダブルスまで持っていけるように頑張っていきたい」

■大会1日目の結果(11月11日)
土居美咲 6-7(1)、4-6 マルタ・コスチュク
内島萌夏 6-7(3)、2-6 カタリナ・ザワツカ

取材・文●内田暁

【ビリー・ジーン・キング・カップ PHOTO】日本vsウクライナが激突!土居美咲、内島萌夏の厳選フォト!!
 

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