今季は「ここ数年で一番良いシーズン」を送れたことも、今現在、充実の年末を送れている要因かもしれない。

　短いオフシーズンには、京都への「恩返し」にも尽力した。

“ふれあい教室”と銘打って行なった、京都市立高校２校へのテニス部訪問指導。さらには、「今年の４月から予定していた」という、母校の小学校への桜の苗木寄贈。特に桜寄贈に関しては、「ここ数年で一番良かった年にできて良かった」と、表情をほころばす。２年前にジュニア育成費として111万円を寄付したことも含め、地元に貢献したいとの想いは強い。

　魅せるプレーがコート上で多く飛び出すのは、「人と違うことをしよう、見ている人に楽しんでもらおう」との願いからでもあるという。
  「寒いなか見に来てくれたお客さんに、ちょっとでも『楽しかったな、来て良かったな』と思えたらと思っています」

　自身を育ててくれた町への想いを体現し、見てくれる人々の声援や拍手を自らの力に還元しながら、“ローカルガール”が京の町で華やかに舞う。

取材・文●内田暁

【大会情報】
第58回島津全日本室内テニス選手権大会
会場：島津アリーナ京都（京都府立体育館）
女子：国際大会（ITF）賞金総額US＄60,000／12月20日～25日
男子：国内大会（JTA）賞金総額6,000,000円／12月14日～18日

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