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海外テニス

【全豪オープンテニス】「あえてイライラした」西岡良仁が3回戦進出!綿貫陽介とダニエル太郎は敗れるも「手応え」<SMASH>

内田暁

2023.01.19

2試合連続でストレート勝利を収めている西岡良仁。次戦は2週間前に勝利しているマクドナルドとの対決となった。(C)Getty Images

2試合連続でストレート勝利を収めている西岡良仁。次戦は2週間前に勝利しているマクドナルドとの対決となった。(C)Getty Images

 次に当たるマクドナルドは、2週間前のアデレードで対戦したばかり。その時は西岡が粘りつつも攻めるところは攻め、6-3、6-4で快勝した。

「僕は彼にフォアを打たせたくないし、彼は少しでも僕のクロスが甘くなったら、回り込んで叩いてくると思う。僕は先週良かった内容を引き続きやりたいと思ってるし、それは相手もわかっている。多分、そこの読み合いと駆け引きの試合になる」

 そう予測する西岡は、「バトルになると思います」と言った。

 シードとして参戦した今大会、彼は開幕前から「いかに体力を温存して勝ち上がるか」と口にしていた。

 狙い通り、ここまで2試合連続のストレート勝利。要した時間は、合計で僅か4時間5分。

 “グランドスラム2週目”を視野に入れつつ、同期のライバルとの「バトル」に挑む。

――――◆――――◆――――

 この日の男子2回戦には、綿貫陽介とダニエル太郎も登場し、いずれもシード選手と対戦。ふたりともスコア的にはストレートの敗退だが、明るい要素をコートから持ち帰った。

 ビッグサーバーで29シードのセバスチャン・コルダと対戦した綿貫は、相手の倍以上の17のブレークポイントを手にする。ただ生かせたのは、2回。相手を上回る38本のウイナーを奪ったが、エラーも59本と多かった。

「相手はディフェンスも良く、僕が攻めようとした時には、もう守りの準備をしていた。それで自分が攻め急いだところもあった。

 逆に本当にチャンスもあったし、ぜんぜん勝てない相手とは思わなかった。負けはしましたが、敵わないとは思わなかったので、ポジティブです」
 
 ダニエルにとって、第20シードのデニス・シャポバロフとの試合は、強風でボールも弾まない「好きではない」コンディションの中で行なわれた。

 それにも関わらず、「ベースラインから互角に打ち合えたし、フォアで結構アタックできた」ことが、大きな手応えだった様子。

 一方で、「相手のミスを誘ったあと、自分がプレッシャーをかける場面が足りなかった。その部分も含め、もっと改善できると感じた」とも言った。

 その改善点も、「ファーストサーブのスピードをもっと上げたい。フォアのストロークもそう。もっと上半身を鍛えたり、テクニックでも改善できると思う」と具体的に列挙する。

 30代を目前に控え、「自分でテニスの方向性の決断も下さなくては」と語るダニエルにとって、今大会は重要な指標となったようだ。

現地取材・文●内田暁

【PHOTO】全豪オープン2023で熱戦を繰り広げる西岡良仁ら男子選手たちの厳選写真!
 

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