こうして幅広足のプレーヤーは、ごく限られたモデルの中から選ぶしかなくなり、自由な選択はしにくくなってしまうのですが、大型テニス専門店「ウインザーラケットショップ」では、売上トップ10のうち、ワイドモデルが上位6を占める月もあるというのです。
これはウインザーには数多くのシューズがあり、ワイドタイプを求めて探しにくるお客が多いからでしょう。渋谷店でシューズのオーソリティと呼ばれる笠原将充さんは、興味深いことを教えてくれました。
「最初から『ワイドタイプを』と言ってくるお客さんが多いですが、別売のインナーソールを入れてあげると、横幅が気にならなくなる方が多いです」
これはアーチが高めのインナーソールを入れることで、アーチがしっかり持ち上げられ、足が横に広がるのを防いでくれるからでしょう。
また神戸の専門店「テニスプレイス ピア」の畑恭彦オーナーは、「皆さん幅のことばかり気にしますが、重要なのは『足囲(ウィズ)』です。履いて立っただけの感じ方と、実際のプレーでのフィット性は違います。見た目の足幅の広さだけでなく、プレーした時の立体的なフィット性能を考えてほしいですね」と語ります。
さらに「ここ最近のワイドタイプには、つま先側には空間的な余裕があって、カカトはしっかりつかんでくれるものがあり、ワイドタイプも進化してきています」とのこと。
まず「自分はワイドタイプでなければ痛くて履けないんだ」と思い込まないでください。足の骨は、片足に28個。それがつながって構成されるので、柔軟性があります。しっかりしたインナーソールでアーチを持ち上げるだけで、「あれっ? 痛くない」ということもあります。
見るからに幅広のシューズは、悩む方に安心感を与えてくれますが、不必要な部分までガバガバだと、プレーする時にはかえって危険です。ですから「自分はワイド」という思い込みを捨て、シューズに詳しい専門店などで相談してみてください。
その上で、自分の足は2Eなのか、3Eなのか、それとも4Eじゃなきゃダメなのかを知り、適切なウィズサイズのテニスシューズと出会ってください。
文●松尾高司(KAI project)
※『スマッシュ』2021年9月号より抜粋・再編集
【PHOTO】シューズがきしむ! どんなボールも打ち返す、プロの超絶フットワーク集!
これはウインザーには数多くのシューズがあり、ワイドタイプを求めて探しにくるお客が多いからでしょう。渋谷店でシューズのオーソリティと呼ばれる笠原将充さんは、興味深いことを教えてくれました。
「最初から『ワイドタイプを』と言ってくるお客さんが多いですが、別売のインナーソールを入れてあげると、横幅が気にならなくなる方が多いです」
これはアーチが高めのインナーソールを入れることで、アーチがしっかり持ち上げられ、足が横に広がるのを防いでくれるからでしょう。
また神戸の専門店「テニスプレイス ピア」の畑恭彦オーナーは、「皆さん幅のことばかり気にしますが、重要なのは『足囲(ウィズ)』です。履いて立っただけの感じ方と、実際のプレーでのフィット性は違います。見た目の足幅の広さだけでなく、プレーした時の立体的なフィット性能を考えてほしいですね」と語ります。
さらに「ここ最近のワイドタイプには、つま先側には空間的な余裕があって、カカトはしっかりつかんでくれるものがあり、ワイドタイプも進化してきています」とのこと。
まず「自分はワイドタイプでなければ痛くて履けないんだ」と思い込まないでください。足の骨は、片足に28個。それがつながって構成されるので、柔軟性があります。しっかりしたインナーソールでアーチを持ち上げるだけで、「あれっ? 痛くない」ということもあります。
見るからに幅広のシューズは、悩む方に安心感を与えてくれますが、不必要な部分までガバガバだと、プレーする時にはかえって危険です。ですから「自分はワイド」という思い込みを捨て、シューズに詳しい専門店などで相談してみてください。
その上で、自分の足は2Eなのか、3Eなのか、それとも4Eじゃなきゃダメなのかを知り、適切なウィズサイズのテニスシューズと出会ってください。
文●松尾高司(KAI project)
※『スマッシュ』2021年9月号より抜粋・再編集
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