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海外テニス

“テニス界のスター候補”21歳シェルトンがジャパンOP決勝進出!「今はテニスを楽しめている」<SMASH>

内田暁

2023.10.22

時速230キロ近い高速サービスは「小さい頃に培ったボールを投げるモーション」が役立っていると語る。写真:梅月智史(THE DIGEST写真部)

時速230キロ近い高速サービスは「小さい頃に培ったボールを投げるモーション」が役立っていると語る。写真:梅月智史(THE DIGEST写真部)

 勝利を追う無垢な姿勢と弾ける笑顔は、テニスへの愛情や情熱を示す。実際、今年初めてパスポートを手に世界へ飛び出したばかりのシェルトンにとって、目にすることごとくが新鮮で、すべての試合が新しい経験だ。

 加えて、ダイナミックな身のこなしや瞬時に生み出す爆発的なパワーは、少年時代に多くの競技に触れることで体得した能力でもあるという。

「僕は子どもの頃に、アメリカンフットボールやバスケットボール、ベースボールなど多くのスポーツに触れてきた」と彼が言う。
 
「その経験は、たぶん僕を総合的なアスリートにしてくれたと思う。小さい頃に培ったボールを投げるモーションは、間違いなくサーブにも生きている」

 そう説明するシェルトンは、「それに……」と言葉を続けた。

「テニスは精神的にも、とてもタフなスポーツだと思う。子どもの頃からテニスだけやっていたら、早い段階で情熱を失ってしまうかもしれない。でも僕は他のスポーツもやっていたし、比較的遅くテニスを始めたから、今もまだ楽しめているんじゃないかな」
 
 その情熱が未知なる領域へと彼を導き、新たな成功がさらなるモチベーションの熱源となる。

 初めて訪れた東京で、彼は初めてATPツアー決勝の舞台へと躍り出た。果たして、初の戴冠なるか? 日本のファンは、新たなスター誕生の目撃者となれるかもしれない。

取材・文●内田暁

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