国内最高峰の男子テニスツアー「木下グループジャパンオープンテニスチャンピオンシップス2023」(10月16日~22日/東京・有明/ハードコート/ATP500)は、21日にシングルス準決勝が実施された。センターコートで行なわれた第2試合では、日本の望月慎太郎(世界ランク215位)が登場。アスラン・カラチェフ(ロシア/50位)に3-6、4-6で敗退し、決勝進出を逃した。
今大会にワイルドカード(主催者推薦)で出場の望月は、初戦でツアー本戦初勝利を飾ると、続く2回戦で第1シードのテイラー・フリッツ(アメリカ/10位)から大金星を挙げる。準々決勝でも勢いは止まらず、アレクセイ・ポピリン(オーストラリア/41位)との2時間22分に及ぶ激戦を制し、日本人選手として2018年の錦織圭(354位)以来となるベスト4進出を決めた。
一方、対戦相手のカラチェフは、準々決勝で第4シードのアレックス・デミノー(オーストラリア/13位)をストレートで下すなど、今大会1セットも落とさずに勝ち上がってきた。また、21年の全豪オープンではベスト4に進出しており、ツアーでも3勝を挙げている実力者だ。
両者初の顔合わせとなったこの日、フラット系のストロークを軸に攻めてくるカラチェフに対し、望月は多彩なプレーで応戦する。第3ゲームでブレークポイントを握るも、このチャンスを生かしきれず、第6ゲームでは、雨で試合が一時中断。再開されたファーストポイントでカラチェフにワンチャンスをものにされ、ブレークを許すと、3-6で第1セットを奪われてしまう。
第2セットに入っても、カラチェフの鋭いリターンで思うようにプレーをさせてもらえず、第5ゲームでブレークを献上。随所で持ち前のネットプレー、ドロップショットを披露するが、カラチェフの冷静なプレーに押し切られ、4-6で敗北を喫した。この試合後、会見に応じた望月は、今大会での活躍を次のように振り返っている。
「本当に素晴らしい一週間だったと思います。ツアー初勝利から始まって、タフな試合を乗りこえて、ここまで来られたことはポジティブなことばかりです。今日の試合も自分のベストを尽くした結果なので全く後悔はなく、次につなげたいと思う一週間でした」
また、ストローク戦の内容に関しては、「チャンスを自分で取れていたところがありました」と自信をにじませている望月。ただ、一度もブレークできなかったリターンゲームについては、「苦労しました。ブレークできないとなかなか厳しい戦いになってきます」と冷静に自己分析している。
さらに、今後の取り組みについて問われると、「これからも自分のプレースタイルだったり、武器は何も変わることはないです。勝負するところはこれからも貫いて、全体的にもっとレベルアップしていきたいです」と語っていた。
■21日の結果
【シングルス(32ドロー)準決勝】
ベン・シェルトン(アメリカ)〇 67(2) 76(5) 64 ● マルコス・ギロン(アメリカ)[Q]
アスラン・カラチェフ(ロシア)○ 63 64 ●望月慎太郎(日本)[WC]
【ダブルス(16ドロー)準決勝】
リンキー・ヒジカタ/マックス・パーセル(オーストラリア)〇 36 63 10-4 ●マルセロ・アレバロ/ジャン ジュリアン・ロジェ(エルサルバドル/オランダ)
※[ ]内の数字はシード順位、WC=主催者推薦出場、Q=予選勝ち上がり
取材・文●前道右京(スマッシュ編集部)
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今大会にワイルドカード(主催者推薦)で出場の望月は、初戦でツアー本戦初勝利を飾ると、続く2回戦で第1シードのテイラー・フリッツ(アメリカ/10位)から大金星を挙げる。準々決勝でも勢いは止まらず、アレクセイ・ポピリン(オーストラリア/41位)との2時間22分に及ぶ激戦を制し、日本人選手として2018年の錦織圭(354位)以来となるベスト4進出を決めた。
一方、対戦相手のカラチェフは、準々決勝で第4シードのアレックス・デミノー(オーストラリア/13位)をストレートで下すなど、今大会1セットも落とさずに勝ち上がってきた。また、21年の全豪オープンではベスト4に進出しており、ツアーでも3勝を挙げている実力者だ。
両者初の顔合わせとなったこの日、フラット系のストロークを軸に攻めてくるカラチェフに対し、望月は多彩なプレーで応戦する。第3ゲームでブレークポイントを握るも、このチャンスを生かしきれず、第6ゲームでは、雨で試合が一時中断。再開されたファーストポイントでカラチェフにワンチャンスをものにされ、ブレークを許すと、3-6で第1セットを奪われてしまう。
第2セットに入っても、カラチェフの鋭いリターンで思うようにプレーをさせてもらえず、第5ゲームでブレークを献上。随所で持ち前のネットプレー、ドロップショットを披露するが、カラチェフの冷静なプレーに押し切られ、4-6で敗北を喫した。この試合後、会見に応じた望月は、今大会での活躍を次のように振り返っている。
「本当に素晴らしい一週間だったと思います。ツアー初勝利から始まって、タフな試合を乗りこえて、ここまで来られたことはポジティブなことばかりです。今日の試合も自分のベストを尽くした結果なので全く後悔はなく、次につなげたいと思う一週間でした」
また、ストローク戦の内容に関しては、「チャンスを自分で取れていたところがありました」と自信をにじませている望月。ただ、一度もブレークできなかったリターンゲームについては、「苦労しました。ブレークできないとなかなか厳しい戦いになってきます」と冷静に自己分析している。
さらに、今後の取り組みについて問われると、「これからも自分のプレースタイルだったり、武器は何も変わることはないです。勝負するところはこれからも貫いて、全体的にもっとレベルアップしていきたいです」と語っていた。
■21日の結果
【シングルス(32ドロー)準決勝】
ベン・シェルトン(アメリカ)〇 67(2) 76(5) 64 ● マルコス・ギロン(アメリカ)[Q]
アスラン・カラチェフ(ロシア)○ 63 64 ●望月慎太郎(日本)[WC]
【ダブルス(16ドロー)準決勝】
リンキー・ヒジカタ/マックス・パーセル(オーストラリア)〇 36 63 10-4 ●マルセロ・アレバロ/ジャン ジュリアン・ロジェ(エルサルバドル/オランダ)
※[ ]内の数字はシード順位、WC=主催者推薦出場、Q=予選勝ち上がり
取材・文●前道右京(スマッシュ編集部)
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